歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年11月03日(土) うらやましい自転車二人乗り

先日、所用である所へ車で出かけている時のことでした。ある交差点で停止していると、前方の横断歩道を一台の自転車が通り過ぎました。その自転車は二人乗りしていた自転車だったのですが、男の子が運転をし、女の子が後ろに乗っておりました。雰囲気からすれば彼氏と彼女のようで、彼女は運転している彼氏の腰に手をまわし、顔を彼氏の背中にくっつけるような形で乗っておりました。見るからにラブラブ状態。青春しているよなあと思わず思ってしまった今年厄年の歯医者そうさん。

自転車の二人乗りといえば、僕は幼少の頃のことを思い出します。当時の僕は母型の祖父母と一緒に暮らしていたのですが、祖父母とも僕が初孫ということで大変かわいがってくれていました。僕が電車好きだったことを知っていた祖父は、僕が機嫌が悪くなると、自らの自転車に僕を乗せて近くの国鉄の駅に僕を連れて行ってくれていたものです。祖父は、駅の踏み切りや線路の側、時には駅の構内へ僕を連れて行き、僕とともに行き交う国鉄の汽車、電車を見せてくれました。
僕は汽車や電車を見る時も楽しかったのですが、それ以上に自転車に乗って国鉄の駅へ行く途中が至福の時でした。祖父が何かと話をしながら、自転車の振動を感じ、祖父の腰に手をかけ祖父の体の温かみを感じながら乗る。駅につくまでの時間が何とも言えないワクワク感があり、自転車に乗っている自分がまるで電車に乗っているような錯覚さえ覚えたものです。

幼少の頃、しょっちゅう二人乗り自転車に乗せられた経験のある僕でしたが、大人になってからは不思議と二人乗り自転車で誰かを乗せて走った経験はありません。道路交通量が多くなり、自転車の二人乗りが危険になってきたこともあるでしょうが、電車やバス、自家用車といった交通手段が主になってきたからは自転車に乗る機会そのものが少なくなってきたことが大きな要因かもしれません。そのため、車に彼女を乗せた経験はあるものの、自転車には乗せた経験がないまま今を迎えてしまったのです。

今、運転できそうな大人用自転車が手元にありません。田舎に住んでいる関係から移動手段はもっぱら自家用車。嫁さんや子供を後ろに乗せて走るようなことはできないだけに、今回の自転車に二人乗りしていた彼氏、彼女の素朴で、ほんわかとした光景を見るとちょっぴりうらやましく感じた、歯医者そうさんでした。


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