2007年11月02日(金) |
俺の治療は宇宙一・・・ |
「俺のパンチは宇宙一や!」 この発言は世間を騒がせた亀田一家の次男、亀田大毅がWBC世界フライ級チャンピオンである内藤大助選手とのタイトルマッチ直前の会見で言った発言です。 実際の試合では亀田大毅は大差での判定負け。特に、最終ラウンドの誰がみてもわかる反則行為には世間の批判が集中し、バッシングがおきているのは皆さんご存知のところですが、彼がタイトルマッチ直前の会見で語った数々のパフォーマンス言葉の中で、僕は個人的に“宇宙一”という言葉が妙に印象に残りました。
何せ宇宙一なのです。日本一でもない、世界一でもないのです。宇宙で一番なのです。 宇宙は約130億年前にビッグバンと呼ばれる大爆発によって生じ、未だに膨張をし続けているとのこと。現在観測される最も遠い星までは100億光年あるとされているそうですが、まだまだ解明されていないことが多く、未知の世界であることは間違いありません。少なくとも地球もこの宇宙の中にある天体であることは間違いないようなのですが、そんな宇宙の中で一番という“宇宙一“という発言。スケールの大きさは測り知れないはずなのに、僕は思わず笑ってしまったのです。 その後、亀田騒動を横目で見ながら、僕は密かにどうして自分は“宇宙一”という発言に笑ってしまったのだろうか考えてみましたが、その理由がわからずにいました。こうした時は一度自分で使ってみたらどうだろう?何かわかるのではないだろうか? 僕は早速実践してみました。
まずは外で縄跳びをしていた下のチビに対して言ってみました。
「俺の縄跳びは宇宙一や!」 すると、下のチビは
「そんなの関係ねえ、そんなの関係ねえ、オッパッピィ〜」 どうも小島よしおと勘違いしてしまったようです。
次に宿題をしていた上のチビに言ってみました。 「俺の算数は宇宙一や・・・」 それを聞いたうえのチビは思わず笑っておりました。これはと思いすかさず僕は続けました。
「俺の漢字は宇宙一や・・・」 笑いながらも上のチビは 「亀田の言った言葉でしょ?面白いけど学校では言えないよ。」 「どうして?」 「だって、あまりにも恥ずかしいからね、宇宙一って言葉は。」
今度は化粧をしていた嫁さんに言ってみました。 「俺のメイクは宇宙一や・・・」 嫁さんは笑いもせず、冷たい視線を僕に浴びせながら [よくも恥ずかしげもなくそんな恥ずかしいことを言えるものやね。」
う〜ん、嫁さんにはイマイチ受けなかったようです。宇宙で一番メイクが一番って褒めているつもりなのにどうして冷たくあしらわれるのだろう?
最後に僕は自分自身に対し言ってみました。 「俺の治療は宇宙一や・・・」
何というのでしょうか、宇宙一と言った瞬間、非常にむなしいものを感じたのです。恥ずかしさを通り越した感覚というのでしょうか、自分で言って自分で恥をかいたような感覚に陥りました。“何を寝ぼけたことを言っているのだろう。うぬぼれるにも程がある。そんなことを考えている暇があったらもっと勉強しろよ!”と自分で突っ込みたくなりました。“宇宙一”なんて口が裂けても周囲には言えません。
宇宙一という言葉、これをまともに言い切るには相当な勇気と恥を恥とも思わない気合が必要だと感じた歯医者そうさん。そういった意味で亀田大毅のセンスは飛んでいたなあ、いやいやすごいものがあるなあと思いましたね。
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