2007年10月20日(土) |
他人様の子供の成長は早いものだ |
昨日、僕は地元小学校で行われた就学時健診に歯科検診担当として出務してきました。 皆さんご存知のことと思いますが、就学時健診とは就学児、すなわち、翌年4月に小学校へ入学する幼児を対象に国が行う健康診査のことです。学校保健法という法律によって11月30日まで行わなければならない健康診査をいいます。就学時健診を行うほぼ1ヶ月前に対象となる就学児保護者宛に就学時健診カードなるものが郵送され、保護者が質問事項に記入したものを持参することになっています。就学時健診カードには体の健診項目が書かれているのですが、学校の定期健康診断に比べかなり簡素化したものとなっています。歯科に関して言えば、むし歯があるかないかという項目とその他ということになっています。主に就学児のむし歯の有無を調べ、もしむし歯がみつかれば治療勧告するというようになっているのです。
昨今、少子化が叫ばれていますが、地元小学校でもその傾向が如実に現れています。元々、地元小学校は田舎にあり人口が少ない地域ではあるのですが、最近では更にその傾向に拍車がかかっているようで、今回の就学児も非常に少ない数でした。 地元小学校では翌年からの学校生活に少しでもなじめるように就学時健診で一つの試みを長年行っています。それは、就学時健診の際、就学児を小学校5年生の生徒が一緒に同行し、就学児を健診場所に案内するという試みです。小学校5年生は翌年の4月になると小学校6年生となります。就学児は翌年の4月には小学校1年生ですから、お互い翌年の4月になると最高学年と新入生同士ということになります。地元小学校では翌年のことを考え、就学児にとって最も上のお兄ちゃん、お姉ちゃん同士を合わせる初めての機会として就学時健診を利用しているのです。
今年もそんな小学校5年生が就学児を連れて歯科検診にもやってきたのですが、僕はそこであることを見つけました。それは、就学児を連れてきた小学校5年生がかつて僕が就学時健診で健診をした就学児だったということだったのです。 僕が地元小学校で就学時健診の歯科検診を担当して5年になりますが、就学時健診を初めて担当した際、口の中を検診した就学児が、今年は就学児を連れてやってくる役回りになっていたのです。5年前、今の小学校5年生は就学児として当時の小学校5年生に連れられ歯科検診にやってきたものです。活発そうな就学児がいると思えば、どことなく恥ずかしそうで緊張している就学児、ポーカーフェースの就学児など個性があるものなのですが、そんな彼ら彼女たちが今度は就学児を連れてくる番となった今年の就学時検診。皆、一様に体格が大きくなり、小学校生活に慣れ活発になってきていました。わずか5年前のことだと思うのですが、彼ら彼女らの成長は非常に急速です。立派なお兄ちゃん、お姉ちゃんになるものです。
よく言われることですが、人様の子供の成長は実に早いもの。昨日の就学時健診ではこのことを強く実感した、歯医者そうさんでした。
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