歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年10月16日(火) パパ、背中を流してあげようか?

世の中で働いているお父さんであれば、多くの場合、子供の世話は奥さんや他の家人の人に任せているのではないでしょうか。朝起きて仕事に出かける時は子供はまだお傷に寝ている。夜遅く帰宅した時には子供は既に寝ている。子供と顔を合わせられない日を過ごしているお父さんも少なくないと思うのです。それ故、休みの時ぐらいは子供たちと接したいと願い、実行しているお父さんは少なくないと思います。
かくいう、僕もウィークデーは仕事がありますから普段の子供たちの世話は嫁さんに任せております。休みの日になると僕も全てとはいきませんが、子供たちの面倒を見る事があります。中でも休みの日に意識的に世話していることがあります。その一つが子供たちと一緒に風呂に入ること。
風呂に入ることは裸の付き合いみたいなことを言われることがありますが、普段子供と接する機会が限られている僕にとって、子供と一緒に風呂に入ることは子供たちのことを知る上で貴重な時間とも言えます。風呂に入りながら子供たちに話しかけたり、逆に子供が話しかけたりすることをしながら子供たちの生活ぶりの一部を垣間見ることができます。また、まだ小さな子供たちの体や頭を洗ってあげることにより、子供たちの体つき、成長具合を確かめることもできます。

僕が幼かった頃、何かと忙しかった親父と接することができる時間の一つが風呂に入ることだったのです。詳しいことはあまり覚えていませんが、いつも親父と風呂に入る時は何かウキウキしたような感じがあったものです。いつの間にか一人で風呂に入るようになった僕ですが、後に結婚をして子供を授かった時は、必ず子供と風呂に風呂に入りたい。そのようなことを夢見ていました。
幸いなことに二人の子供を授かった僕ですが、今では毎日ではないものの、二人の子供と一緒に風呂に入ることができるようになったのは有難いことだと感じています。

一昨日のことでした。子供たちと一緒に風呂に入り、体を洗ってあげていた時のことです。上のチビが突然僕に思わぬことを言ってきました。

「パパ、背中を流してあげようか?」

正直言って驚きました。僕は一度も子供たちに背中を流してくれと頼んだことはありませんでしたし、教えたこともありません。どこで覚えたのか、習ったのかわかりませんが、上のチビは僕の背中を洗うことを言ってきたのです。予想もしなかったことですが、僕は答えました。

「うん、それじゃ背中を流してもらおうかな。」

上のチビは慣れない手つきながらも僕の背中を洗ってくれました。洗っている途中、

「パパの背中は僕の6倍くらいあるね」と言います。

何を根拠に6倍というのかわかりませんでしたが、上のチビなりに僕の背中が大きいことを表現しようしていたのでしょう。

自分の子供から背中を洗ってもらう日が来るとはねえ・・・。

そのようなことをしみじみと感じながら、ぐっと来るものを感じた歯医者そうさんでした。


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