歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年09月28日(金) 勉強させて下さい!

昨日、一日の診療が終わった僕は受付にある電話の側で待っていました。診療中に知人から連絡があったのですが、診療中の僕を気遣ってか診療が終わってから再度電話を掛けるということだったのです。僕は診療が終わって直ちに知人へ電話を掛けたのですが、知人は自宅の電話にも携帯電話にも連絡がつかず、仕方なく知人からの連絡を待っていたのです。

間も無くして電話が鳴りました。“知人からだろう“と思い受話器を取ってみると
「院長先生でしょうか?」

若いお姉ちゃんからの電話でした。口ぶりからして何かの宣伝の電話でした。お姉ちゃんの背後からは他の営業担当と思われる人の声がいくつも聞こえておりました。

「少しばかり時間をいただけないでしょうか?」
僕は直ちに断りました。いつ知人からの連絡が入ってくるかわからない状況だったからです。すると、お姉ちゃんは

「それでは、当社の資料を送らせてもらっても構わないでしょうか?」
この手の資料、ろくなものがありません。資料が届いてから再度電話があり、“資料は既にご覧になったでしょうか?”から始まってしつこい勧誘の電話がかかってくるパターンです。僕は不要であることを伝えました。すると、お姉ちゃんは

「先生、実は私今年入社したばかりなのです。商品を売る売らないということよりも一人でも多くの先生方に話を聞いてもらい、経験を積みたいと考えております。どうか勉強させてもらえませんか?」
なかなか良い心がけだとは思いますが、知人からの連絡を待っていた僕はお姉ちゃんの勉強の相手をする余裕はありません。今は時間がないからということで断りました。すると、お姉ちゃんは

「わかりました。それでは再度で直しますのでよろしくお願い致します。」
もう二度と電話を掛けてこなくていいからと僕は答えておきました。

診療が終わった時間帯ですから、宣伝の電話の仕事は夜の仕事に入るでしょう。いくら宣伝の仕事でいろんな場所へ片っ端から電話をかけているとはいえ、夜の時間帯の仕事としてお姉ちゃんには酷だろうなあと同情しつつも、“勉強させて下さい“には正直言ってまいりました。全く見ず知らずの野郎に”勉強させて下さい“なんて言いまくると、中には勘違いしてしまう輩もいるでしょう。そうなったら取り返しのつかないことになるかもしれません。おそらく、おねえちゃんは宣伝のマニュアルみたいなものに従って電話を掛けているのかもしれませんが、実際にマニュアルに書いてあるのなら、若いお姉ちゃんの”勉強させて下さい“の一言は問題あるかもしれないなあと感じた歯医者そうさんです。

ちなみに、知人からは電話がかかってきませんでした。トホホホ。


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