歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年09月11日(火) 思わぬ所で見つかった探し物

昨夜のことでした。

「そうさん、車の中にこんな物が落ちていたわよ。」
一体何事だろうと思い、嫁さんの手元を見ていると、それは筆箱でした。僕は思わず言ってしまいました。

「思わぬ所に落ちていたんだ!」

僕は自分専用の筆箱を持っていました。その筆箱は僕が大学を卒業する際、後輩の一人からもらった筆箱でした。当初、後輩からもらった筆箱はしばらく僕の机の中に保管し、そのままにしていました。数年前、それまで使用していた筆箱が壊れ、新しい物を求めようとしていた時に机の中に保管していた筆箱の存在を思い出したのです。
実際に使ってみると、思っていた以上に使い勝手のよかった筆箱で、最近では仕事をする上で無くてはならないアイテムの一つとなっていたのです。

そんな筆箱が突然僕の目の前から消えたのは1ヶ月ほど前のことでした。僕は自分の部屋で雑用をしていたのですが、当然のことながら愛用していた筆箱から筆記用具を取り出し、雑用をしていたのです。数時間が経過したでしょうか、雑用も何とかめどがつき、いざ片付けようとしたのですが、肝心の筆箱が見つかりません。ついさっきまで机の上に置いていたはずの筆箱が忽然と姿を消したのです。僕は部屋の隅々まで探しました。自分の部屋だけでなく、台所や居間、診療所までくまなく探したのですが、筆箱は全く見つからなかったのです。何か突然神隠しにあったような心境とでもいうのでしょうか?思い当たる所を全て探しても見つからなかったのです。
僕にとっては今や必要不可欠な筆記用具を入れた入れ箱。これが見当たらないとなると、再度筆記用具を買い揃え、入れ箱も新規に購入しないといけないのか?そんなことを思っていたのですが、諦め切れなかった僕は仕事の合間に愛用していた筆箱を探し続けていたのです。
その筆箱が突如として嫁さんの手元にあったのです。

「後ろの席に置いてあったクッションの合間にあったわよ。」

僕は自分の部屋にあったはずの筆箱がどうして嫁さんの車の中にあったのかわかりませんでした。僕が嫁さんの車を利用したのは、今から1ヶ月前のことです。嫁さんが実家へ里帰りしていた時、僕は嫁さんの車を借りて、事務用品や資料のコピーに行ったことがありました。どうもその時僕は愛用していた筆箱も持参したみたいなのですが、バッグの中に入っていたはずの筆箱が何かの影響で車の座席とクッションの合間に落ち込んでいたのだと思われます。

それにしても、全く自分では考えても見なかった所に落ちていた筆箱。未だにどうして愛用の筆箱が嫁さんの車の中にあったか、記憶にないのです。おそらく何気なくバッグに詰め込んだ筆箱が嫁さんの車の中で落ちてしまったのでしょう。
全くの想定外の所から見つかった愛用の筆箱。“こんなこともあるものだなあ”と思いながらも、安堵の気持ちで一杯だった歯医者そうさんでした。


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