最近、患者さんの治療はそれほど忙しくはないのですが、その一方、地元歯科医師会関係の雑用がいろいろと溜まっている歯医者そうさんです。いくつかの雑用を立て続けに頼まれているわけですが、先週、体調を崩していたために雑用をこなすことができず、気がついてみればかなりの雑用が溜まっていました。 “これは面倒なことになった”と思っていると、今度は地元歯科医師会の会長から直々に電話があり、
「至急、会員にファックスで知らせなければならないことだから、先生の方で文面を考えて準備をしておいてくれ。」
雑用を頼まれるということは、それだけ周囲から信頼してもらっているのだろうなあとは思うのですが、僕はもともと頭が良い方ではありません。一度に多くの雑用を手際よく処理できるような思考回路を持ち合わせていません。それ故、雑用が溜まっていくわけですが、体調がようやく元にもどったばかりの状況の中、患者さんの診療を行いながらの雑用の多さにはほどほど閉口しておりました。既に飽和状態と言っても過言ではなかったのです。 そんな中、同じ地元歯科医師会の先輩の一人であるK先生から電話がありました。 “また雑用の依頼か?”と憂鬱な気持ちで受話器を取ると
「そうさん、会長から○○のことを言われただろう?」
“○○のこと”とは僕が会長から頼まれた雑用の内容そのものでした。
「実は僕にもその依頼があってね、中身を検討したんだけど、これは僕が一括して処理をした方が都合が良いと思うんだよ。そうさんさえよければ、このことは僕に任せておいてくれないかな?」
間髪入れず、僕がK先生に“お願いします”と頭を下げたのは言うまでもありません。飽和状態から何かの負荷が取り除かれ、精神的に非常に楽になったような気がしました。 何かと雑用が溜まると、“誰か代わりにやってもらえないかな?”と思うことがしばしばあるのですが、思うものの自分から口に出して誰かにやってもらうということができません。誰かにお願いするよりも自分でやってしまった方が手っ取り早いと思い、自分で雑用を抱え込んでしまう悪い癖が僕にはあるのですが、今回のように先輩の先生が自ら雑用の一つをやってやろうと言ってもらうのは非常に有難く感じました。これまでそのようなことがほとんどなかったこと、そして、現在の自分のおかれた状況を考えると、まさしく渡りに舟だったことは間違いありません。
本当に助かりましたよ、K先生!
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