歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年08月24日(金) さらば、ロケット広場

関西になじみの無い人にはわからない話ですが、大阪の盛り場には大きく分けて2箇所あります。一つはJR大阪駅を中心としたエリア、もう一つは大阪市営地下鉄御堂筋線の難波駅を中心としたエリアです。地元の人は、前者のことを通称キタといい、後者のことを通称ミナミと呼んでいます。

大阪の盛り場の一つミナミの中で、多くの人の待ち合わせ場所として最も有名で頻繁に利用されていた場所がロケット広場でした。ロケット広場は大阪市営地下鉄御堂筋線の難波駅と南海電鉄なんば駅の間に位置しており、人の往来の激しい場所ではあるのですが、広場の真ん中に設置してあった日本初の実用衛星「N1ロケット」のレプリカロケットが目印となり、非常にわかりやすい待ち合わせ場所だったのです。

何を隠そう、僕にとっても非常に思い入れのある場所の一つでもありました。学生時代から友人同士の待ち合わせに頻繁に利用していましたから。

「○時にロケット広場で待ち合わせしよう。」
このような台詞を何度お互いに言い合ったことでしょう。
友人同士だけでなく、時にはアルバイトや仕事関係の人との待ち合わせに利用したこともしばしばでしたし、コンパや合コン、最近ではオフ会の待ち合わせ場所としても非常に重宝しておりました。もちろん、かつて付き合っていた彼女とのデートの待ち合わせ場所としても利用していました。

そんなロケット広場がこの度リニューアルされるというニュース。ロケット広場のシンボルであったロケットが撤去され、新しい広場になるというニュースが報じられているのを見て、一抹の、ニ抹以上の寂しさを感じているのは僕だけではないと思います。ロケット広場ができて30年近くが経過したといいます。多くの大阪近辺の人たちの青春の一幕にロケット広場が関わってきたことはまぎれもない事実です。何も言わなかったロケット広場のロケットですが、僕を含め多くの人たちの出会いを見つめてきたはず。そんなロケットが役目を終え、撤去され、金属ゴミとして処分される。
たかがロケットではありますが、30年近い月日はロケットをそれ以上の存在にさせてきたはずです。そんなロケットが無くなり、ロケット広場がリニューアルされる。
時代の移り変わりとしては仕方のないことかもしれませんし、実際にリニューアル工事は進んでいるのですが、何だか貴重な思い出が奪われるような気持ちがするのは僕だけでしょうか?できることなら、何らかの形でロケットを残して欲しいなあと願うのですが・・・。

いずれにせよ、ロケット広場、ならびにロケット広場のロケットには
“長い間のおつとめ、ご苦労様でした”と声を掛けたいと思います。


 < 前日  表紙  翌日 >







そうさん メールはこちらから 掲示板

My追加