歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年05月19日(土) 匂いもいろいろ

今年に入ってから僕の親族には新たなメンバーが加わりました。一人は弟の二人目の子供。すなわち、僕の甥っ子なのですが、3月に誕生した赤ん坊です。もう一人が従妹の二人目の男の子。二人とも元気な男の赤ん坊なのですが、最近、二人の赤ん坊が我が家を訪れました。
“赤ん坊ってこんなに小さかったっけ?”と思いたくなるような大きさ。僕の二人のチンチンボーイズたちも赤ん坊の時期があったはずなのですが、今の彼らのはしゃぎぶりに接していると赤ん坊の頃のことは既に過去の記憶にも残っていないように思えます。
ただ、二人の赤ん坊を抱かしてもらうと懐かしい匂いがしました。そうです、赤ん坊独特のお乳の匂い。思い起こせば、僕の子供である9歳と5歳のチンチンボーイにもそんな匂いのする時期があったものです。今やお乳の匂いは全くなくなり、特に9歳のチンチンボーイはそろそろ少年らしい汗臭い匂いがしてきました。

匂いというのは様々な思い出が伴っていることが多いのではないでしょうか?僕自身、様々な匂いにこれまで付き合ってきた男性、女性、住まい、仕事場、街角、自然などの思い出が思い浮かびます。
嫁さんがらみの匂いで思い出すのが、嫁さんの愛車の匂い。嫁さんと付き合いだした時、僕はよく嫁さんの自家用車に乗せてもらったものですが、中からほんのりと天然の芳香がするのです。嫁さん曰く、

「ラベンダーのポプリの匂いだったのよ。」

嫁さんとは遠距離の交際だったのですが、嫁さんの地元に遊びに行った時、いつも嫁さんは自家用車で迎えに来てくれました。その自家用車に漂うポプリの匂い。この匂いをかぐと、嫁さんの側にいるという安心感、ときめきを感じたものです。
今でも嫁さんは自分の車にこのラベンダーのポプリを使用していますが、その匂いをかぐ度に僕は思わず、結婚前の嫁さん一緒にドライブをした時のことを思い出すのです。

匂いという意味では、歯医者も独特の匂いがするものです。歯医者のにおいの成分はいろいろとあるでしょうが、独特な匂いはアルコールの匂いやある種のセメントの匂いが主なものかもしれません。

かつて、僕が某歯科大学の学生時代、僕の親友の一人が僕の診療所を訪ねてきたのですが、診療所に入るや否や

「歯医者の匂いがする!」
と大声で言ったものです。
親友のお父さんも歯医者でした。親友も僕と同様、歯医者の家庭として育ってきたのですが、そんな親友にとって僕の診療所の匂いから同じ歯医者の家庭で育ってきた、同じ穴のむじなである意識が匂いから感じられたのかもしれません


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