今日からゴールデンウィーク後半に突入します。暦の上では4連休。休みを取っている方、働いておられている方いろいろでしょうが、少なくとも通常の生活サイクルとは異なっているゴールデンウィーク。皆さんは如何お過ごしでしょうか?
先の日記にも書きましたが、ゴールデンウィーク中、うちの歯科医院は基本的に暦どおりです。すなわち、休診であり、休みを頂いております。日頃、何かとすることが多い中、連休が続くということは非常に有難いことではあるのですが、その反面、日頃からたまっていた雑用を済ましてしまわないといけないというストレスもあります。
そんなストレスの一つが、某先輩への連絡です。ある用件のことで連絡を取らないといけないのですが、いつもこの先輩の先生に電話をする時、僕は憂鬱になるのです。
誤解の無いように書いておきますが、この先輩が決して嫌いというわけではありません。同じ歯医者の先輩として知識、技術、経験が豊富でありながら、常に謙虚に歯科診療に取り組まれている姿勢には頭が下がる思いがします。また、仕事以外の時でも妙な先輩面した偉そうなところがなく、気楽に話ができる雰囲気を醸し出しています。 “どこが問題あるのだ?“ と言われる方がいるかもしれません。確かにそのとおりなのですが、実は、この先輩、大のおしゃべり好きなのです。
「そうさん先生、ちょっとお茶でも飲みながら話をしましょうか?」
こう言われて、某喫茶店で話をしだしたら最低限数時間は解放してくれません。一度話し出したら、止まらないのです。よくもここまで話題が尽きないものだなあと思いながらも、時間が経過するとどうしても時計を気にしてしまうのです。
ある意味、うらやましいです。僕は元来、口下手な人間です。何か相手に伝えようとしても適切な言葉が見つからず、黙り込んでしまうことが多い性質です。このようなことを書くと、最近の僕を知っている人からは冷たい眼差しを向けられそうなのですが・・・。 それはともかく、口下手な性格からこれまで話好きの人の聞き役に徹してきていたところがあるのです。 某先輩との付き合いもかれこれ20年近くになるのですが、未だに僕を気に入って下さっている理由の一つは、僕が良い聞き役になっているからではないかと自己分析しております。
ただ、いつも会うたびに、電話をする度に長時間の会話に付き合わされるというのは、なかなかに大変なものです。用件はほんの数分で済むことなのに、実際の会話は数時間掛かってしまう。ということは、某先輩との会話のほとんどは雑談であるということです。しかも、会話は某先輩が話す時間が8割、僕が2割ぐらいときています。聞き役も結構大変なものがあります。
かつて、臨床心理学者の河合隼雄氏がカウンセリングの極意を “全力を挙げて何もしないことだ” ということを語っておられていました。あくまでもカウンセラーは聞き役に徹することが大切であることを言われていたと思うのですが、某先輩の話に数時間付き合わされる僕としては、カウンセラーの仕事の如何に大変か、容易に想像がつくというものです。
ゴールデンウィーク中、その某先輩に電話をかけないといけません。いつ電話をかけようか?ちょっと憂鬱な気分になりそうな、歯医者そうさんです。
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