歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年04月10日(火) 歯医者が敗者?

一昨日は統一地方選挙投票日。全国各地で知事選挙や県議会、市議会議員選挙などが行われました。
実は、僕の出身大学の先輩T先生が今回の統一地方選挙で某県議会議員選挙に立候補していました。T先生は大学在学中から結構弁の立つ人ではあり、学生時代から結構政治のことを話をされていました。政治に疎かった僕は何気なくT先生の話を聞き流していたものですが、後にまさか政治の道を志すとは思いもよりませんでした。
T先生が政治の道に足を踏み入れたのは今6年前だったでしょうか?T先生は地元市の市議会議員選挙に立候補され、見事に当選されたのです。そこで、2期、市会議員としての実績を上げておられました。
今年の正月、T先生から年賀状を頂いたのですが、その文面には
“今年は新たな出発点に立てるべく努力していく所存です”と書かれていました。
僕はピンときました。

“今度は県議会議員選挙に出馬するつもりだな”と。
政治家として市議を務めれば、次は県議ということは大いに考えられることでしたから。

今回の選挙でT先生は地元の選挙区から県議会議員選挙に立候補されました。定員1人のところ、3人が立候補。そのうち1人は現職でした。結果は、900票差という僅差での次点落選となりました。風はT先生には吹きませんでした。
世話になったT先生が落選されたのは残念でなりませんが、まだ42歳という若さ。次の選挙では必ず当選して欲しいと願っています。

さて、歯医者は全国で今や10万人いるとされていますが、これら歯医者の中にはわずかながらも政治を志す人がいます。

今回の統一地方選挙で最も注目を浴びたといっていい東京都知事選挙。
結果は既に皆さんご存知のとおり、石原都知事の圧勝でした。先の宮崎県知事選挙での動きから東京都知事選挙でも一波乱あるのではないかと密かに思っていたのですが、東京都民の審判はこれまで石原都政を肯定する結果を出したようですね。
今回の東京都知事選挙には共産党推薦で元足立区長 吉田万三氏が出馬していました。吉田氏も歯医者です。経歴を見てみると、北海道大学歯学部を卒業し、歯科医を務めながら政治家の道を志し、1996(平成8)年に東京都足立区の区長になったという経歴の持ち主。
今回の東京都知事選で、僕は選挙権がありませんでしたが、同じ歯医者の仲間、先輩として密かに応援していましたおりました。結果は、残念ながら現職の壁は厚く、当選には至りませんでした。
T先生の場合と同様、吉田氏も歯医者が敗者になってしまいました。

落選した吉田氏の今後はどうなるのか?インタビューに吉田氏は答えていました。

「医療業界に戻りますよ。」

すなわち、歯医者に戻るということです。歯医者が敗者になり歯医者に戻ったということのようです。

T先生や吉田氏以外にも今回の統一地方選挙に立候補された歯医者は何人かいるようです。結果の詳細はわかりませんが、全国では数人の歯医者が当選されていたようです。
僕の住んでいる県では、T先生は落選されたものの、別の選挙区で歯医者の先生が当選されていました。

国会議員のレベルではどうかといいますと、現在のところ、4人の歯医者の国会議員がいます。その詳細はここに書かれていますが、衆議院1人、参議院3人が国政の場で汗を流しています。

今回の東京都知事選挙では歯医者都知事は誕生しませんでしたが、世界に目を向けると既に歯医者が一国の首長になっている国があります。中央アジアのトルクメニスタンがそうで、ここのベルドイムハメドフ大統領は歯医者出身なんだとか。独裁を続けてきた前大統領の急死後に就任したそうですが、この国では歯医者が敗者ではなく、勝者となっています。


ちなみに、僕は全く政治活動に興味がありません。政治に力を注ぐよりは毎日患者さんの歯や口のお世話をする方が性に合っていると思う、敗者、いやいや、歯医者そうさんです


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