歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年03月24日(土) 郵便番号だけで届く郵便物

我が家には毎日いくつもの郵便物が届けられます。我が家の隣がうちの歯科医院ということがあり、郵便物は歯科関係のものが中心です。歯科医師会関係、歯科業界雑誌、歯科材料関係、母校同窓会関係等々の郵便物が送られてきます。最近では郵送代の関係かもしれませんが、日本郵政公社(まだ日本郵政公社ですよね?)以外の宅配便による郵送物も届くようになっています。
これら郵便物に共通しているのは宛先です。言わずと知れた宛先です。郵便番号と共に我が家の住所が書かれてあるのが普通です。これはどこの家庭、企業宛への郵便物にも共通したことでしょう。

さて、時折我が家には変わった宛先の郵便物が届きます。今年の年賀状を整理していると、ある先輩からの年賀状があったのですが、その表書きには郵便番号と“○○番地”という宛先しか書いていないのです。それでもちゃんと僕は年賀状を受け取っています。

“せっかくの年賀状なんだから宛先ぐらいはちゃんと書いた方がいいんじゃないの?”と言いたくなりましたが、その反面、郵便番号7桁により住所を省略してもちゃんと届くことに新鮮な驚きを感じたものです。

上には上があるもので、先日、そんな先輩の年賀状をはるかに上回る郵送物が届きました。それは地元歯科医師会事務局からの郵送物だったのですが、その宛先にはなんと僕の名前と郵便番号しか書いていなかったのです。郵便番号7桁による効果であることは間違いないのですが、それにしても郵便番号だけで僕の手元に郵便物が届くとは驚きです。
愚考するに、僕が住んでいる郵便番号7桁が指定する地区は人口が500人程度しかいません。しかも、僕の名字は我が家だけ。地元の郵便局の人は○○地区の△△さんということでピンと来たのでしょう。郵便番号7桁だけ書いた郵便物はちゃんと我が家に届けられました。
後日、この話を地元歯科医師会事務局の担当者に尋ねてみると、平謝りでした。

「そうさん先生、申し訳ありません。ちゃんと宛先の住所は書いたつもりだったのですが、郵便番号だけしか書いていなかったのですね。ですけど、郵便番号だけで届いたということですから、これから先生のお宅へ郵便物がある時は郵便番号だけ書けばいいですね?」

ええ加減にしなさい!

かつて友人から聞いた話ですが、地元の有名人になるとちゃんと住所を書かなくても郵便物は届けられるようなことはあるとのこと。例えば、地元の有名な資産家で家の前に○○公園があるような立地条件の場合、ちゃんとした宛先を書かなくても“○○公園前”と書くだけで郵便物が届けられるのだとか。それだけ地元では名前の知られた大物だからこそなのでしょうが、日本の郵便制度って結構融通の効くところもあるのだなあと感じた、歯医者そうさんでした。


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