昨日の春分の日、皆さんは如何お過ごしでしたでしょう? 僕は朝早くから僕はチビたちに起されました。前日、地元歯科医師会の会合が遅くまでかかり、深夜に帰宅した僕は、翌日休みだということでいつもより長めに睡眠を取ろうとしていたのですが、その希望はチビたちにより木っ端微塵に打ち下されました。このような光景は子供をお持ちの家庭であればよくある光景だとは思うのですが、昨日起された理由は変わったものでした。
「パパ、回転寿司が食べたいよ!」 春分の日の朝早々から回転寿司が食べたいと言い出すのです。 もちろん、これには伏線がありまして、学校が春休みになるまでに一度回転寿司を食べようかという話をチビとしていたのです。そのことを言った当人はすっかり忘れていたのですが、チビたちはちゃんと記憶しておりました。前日から“明日は回転寿司に行こう!”と呪文のように言っていたのですが、まさか休日の朝早く、まだまだ眠りを取りたかった時点で言われるとは思いもよりませんでした。そのせいでしょうか、昨日は一日中何となくだるい感じが抜け切れませんでした。トホホホホ・・・。
お約束の回転寿司店へ行く途中のことでした。車ではあるCDを流していました。そのCDとはこのCDでした。 嫁さんがユーミンのファンで、僕はホワイトデーのプレゼントの一つにこれを購入したのです。嫁さんはこのCDを気に入り、回転寿司店へ行く際にも車でこのCDを聴きながら出かけていたのです。さて、何曲かこのCDを聴いていると、上のチビがこんなことを言ったのです。
「この曲って演歌?」 思わず噴出してしまった嫁さんと僕。本当の演歌のことをまだ知らない上のチビではあるのですが、ユーミンを演歌と言ってしまう感覚に僕たち夫婦は思わず笑ってしまったのです。
ユーミンといえば嫁さんや僕のような40歳代にとっては青春時代を共に歩んできた音楽の一つです。何曲ものヒット曲を出し、芸能界を生き残ってきたユーミンはもはやJポップのビッグネームの一人と言える事でしょう。身近なJポップの代表的な歌手の一人とも言えます。歌手としての実力はどうかと問われれば議論の余地はあるところでしょうが、その話は置いといて・・・。 今年ユーミンはデビュー35周年とのこと。僕らの世代にとっては同時代を共に過ごしてきた音楽という意識がある中で、年齢が離れた8歳のチビにとっては何とも古めかしい音楽、懐メロに聴こえたのかもしれません。 僕らの世代にとってはユーミンと演歌というのは全く異なったジャンルの音楽ではあるのですが、年齢が離れた若い世代にとってはもはやユーミンの音楽は中年の音楽という意識を持っていても不思議ではありません。かつて、僕には演歌というのはお父さん、お母さんといった上の世代の音楽という意識がありました。歌詞の意味がわからず、お父さん、お母さんが口ずさむ演歌は、自分たちの生活とは異なった音楽という感覚ではありました。今になって当時の演歌を聞くと、かつてお父さん、お母さんが親しんでいた演歌の魅力を理解し始められるようになったと思います。
おそらく、現在8歳の上のチビにとっては演歌もユーミンも同じ大人の音楽という認識しかないようなのです。僕らの世代は演歌とユーミンは明確な違いを理解していますが、年齢がかなり離れた世代になってしまうと、もはや演歌とユーミンの区別がつきにくく、一緒くたになるのだろうか?そんな思いを強くもってしまいました。
僕の歯医者仲間でアマチュアバンドを組んでいるグループがいます。仕事の合間をぬって様々な老人養護施設で演奏活動を行っているのですが、最近、その歯医者仲間に会う機会があり、興味深い話を聴きました。 彼らは、老人養護施設で演奏をする際、必ずリクエストに答えるのだそうですが、最近の傾向としては演歌よりもポップスをリクエストされる機会が増えてきているのだそうです。グループサウンズの曲やビートルズ、中にはサザンオールスターズやユーミンの曲もあるのだとか。今後、段階の世代と呼ばれている世代の人たちが更に年齢を重ねるにつけ、この傾向は更に高まるのではないかという話をしておりました。
ユーミンは演歌。近い将来、大いにありうるかもしれませんね。
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