2007年02月24日(土) |
将軍様の長男はえらい!? |
最近、テレビを見ていると、世界各国の反対にも関わらず核実験を強行し、核保有国になったと高々に宣言した国の指導者である将軍様の長男といわれている男の映像がしばしば流れています。 数年前、東京ディズニーランドへ行く目的だったか何だかで不法入国し、国外退去になった将軍様の長男と言われている男。当時から高級ブランド物の服やアクセサリー、バッグを身にまとい、でっぷりと肥えた体をゆさゆささせながら、悪びれる風もなく堂々と歩いている姿が実に印象的でした。彼の母国の多くの人は毎日食べることにも苦労が絶えないと言われているのとは実に対照的です。
将軍様の長男と言われている男ですが、今はマカオや北京といった中国を中心に動いているようで、その姿が度々目撃されています。六カ国協議の進展と共に、中国各地を飛び回っているのかどうかよくわかりませんが、目ざとい日本のマスコミは将軍様の長男と言われている男を見つけるや否や、密着突撃取材を敢行し、その映像がテレビにしばしば流されています。
某国や某国の指導者である将軍様、そして、将軍様の長男と言われている息子たちを政治的にどうこう言いませんが、日本のマスコミにとっては格好の取材対象ではあるでしょう。何せ某国はなぞだらけの国ですし、将軍様や将軍様の息子たちについてほとんど情報がありませんから。彼らの映像を流すだけでもそれなりのニュース価値があるのでしょう。
けれども、テレビカメラに追い続けられている将軍様の長男と言われている男には、正直いって同情します。うっとおしいたらありゃしないでしょう。自分が動く度、日本のテレビ局の取材陣に捕まり、移動を遮られるさえあるような取材ぶり。少しでも怒ったりするようなことがあれば、尾びれ背びれがついてとんでもない男にまつりあげられてしまう可能性があります。ところが、将軍様の長男と言われている男は、今のところ泰然自若の態度を取り続けています。自分が進むところに邪魔者のようにまとわり付く日本のマスコミ。日本語や中国語、朝鮮語、英語などで質問をぶつけられているのですが、適度に反応し、適度にあしらっているその姿に僕は感心します。
内心は穏やかではないのは確かでしょうが、将軍様の長男と言われている男は自分の言動が自分の母国や世界にどんな影響を与えるかよく知っているはず。何を言われようとも決して怒らず、過剰な反応をしない。 過度のマスコミ取材に対する彼の示す態度は、ある意味あっぱれと言えるのではないでしょうか?今のところは。 もしかしたら、自分がおとりになって誰かが工作を行うことを側面から手助けしているかもしれません。それならば、将軍様の長男と言われている男、ますます油断ならざる男といえるでしょうね。
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