歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年02月14日(水) おしゃれな男になりたい

今日は2月14日。言わずと知れたバレンタインデイ。今やお歳暮やお中元のような習慣となりつつある、バレンタインデイ。世の女性が男性にチョコレートをプレゼントするという習慣は客観的に見れば実に変わった習慣ではないでしょうか?別にチョコレートでなくてもいいとは思うのですが、全国各地の様々な場所で女性が男性にチョコレートをプレゼントする光景が繰り広げられることでしょう。一応、我が家でも嫁さんがチョコレートを用意しているようですが、3月14日が怖いなあと思う今日この頃です。

話が変わりますが、
歯医者の姿というと白衣姿が目に浮かぶと思います。ところが、皆さんの中で、白衣を脱いだ普段着の歯医者を知っている人はどれくらいいるものでしょう?

僕が歯医者仲間や歯科医師会関係の会合で目にする歯医者の姿は、いうまでもなく普段着が圧倒的に多いです。むしろ、白衣姿を見たことがない歯医者の先生もいるくらいです。
普段着としてどんな服装を身に付けている歯医者がいるかと言いますと、人それぞれです。ただ、歯医者は女性が増えてきてはいるものの、まだまだ男性が圧倒的に多い社会です。世間一般の男性社会の服装の傾向が歯医者の世界でそのまま通じるのではないかと思うのです。

何日も同じ服装しているのではないかと思われるくらいいつも同じファッションの人がいるかと思えば、常にユニ○ロ系の服装で全身を固めた人もいます。そうかと思えば、「数ある服の中でどうしてそんな服をチョイスしたんだ!」と言いたくなるくらいブランド物でかため、派手好みの先生もいるかと思えば、あまりにも地味過ぎて存在そのものがわからないくらいの服を着られている先生もいます。

僕が仕事をしている地元歯科医師会には、いつもおしゃれな井出達をしている先生がいます。A先生は決してハンサムというわけではありません。どちらかというと三枚目系の風貌で、体型は小太りの方に入る人です。年齢的には初老に近い年齢であり、髪の毛には白髪がかなり混じっています。けれども、いつも身に付ける服が何とも垢抜けているのです。

嫁さんがA先生を見たことがあるのですが、見るや否や

「A先生っておしゃれね!」
と言っておりました。テレビを見ていると、服装チェックを頻繁にしている嫁さんです。テレビ番組よりも登場人物の服装だけをチェックしているんじゃないかと言いたいくらい時もあるくらいの嫁さんなのですが、そんな嫁さんがA先生を見て、身に付けている服のセンスを絶賛していました。
嫁さん曰く、A先生は決して高価な服を身に付けているわけではないが、一つ一つの服装の選び方が絶妙で、組み合わせ方に一工夫あるのだとか。

僕は思い切ってA先生に服装のことを尋ねてみました。A先生は
「僕はおしゃれでも何でもないよ、ハッハッハ・・・」と笑いながらこんなことを言われました。

「服が好きなんだよ。定期的になじみの店に行って覗くのだけど、他人と同じような服装をするのが嫌なんだよ。」
「服は全て自分で選ぶのですか?」
「そうだよ。家内にも尋ねることはないことはないけど、ほとんど自分で服を選ぶねえ。」

愚考するに、A先生は自分の外見のことを熟知しているのではないかと思うのです。熟知しているからこそ自分に似合った服装を自分で選び、合わせる。そのことが億劫ではなく、まめであると思います。おそらくA先生も最初は服選びに失敗を重ねていたのかもしれませんが、何度も試行錯誤を重ねていくうちにセンスが磨かれ、自分の個性を引き出す服を選ぶ能力を身に付けられたのではないでしょうか。
女性の方なら当たり前のことではないかと思われるかもしれませんが、男性でこのような方は珍しい部類に入るのではないかと思いますが、いつも見ていてどこか垢抜けている服を着こなしている方に、僕は憧れます。

自分の身の回りのことを構いださなくなったら、その人の精神状態はかなり危ない状態であると指摘する方もいるようですが、僕もいくら精神的につらくても身の回りを構うくらいの余裕は持っておきたい。そのためにも、見につける服装ぐらいは、いつもこぎれいな物を身につけたいと思うのですが・・・。

僕もいつかはA先生のようなおしゃれな服を選ぶことができ、身に付けられるようになりたいものです。ちなみに、今の僕の私服の選択権は全て嫁さんにあります。プロデュースドバイ嫁さんであるわけです、ハイ。


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