歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2006年11月08日(水) いい歯の日 検診と健診の違い

今日は11月8日です。全国各地の歯科医師会、歯科医院では“いい歯の日”と称して様々な催し物、イベントが行われるはずです。当地では、先日の日曜日に地元歯科医師会の会館で無料歯科検診を行ったのですが、今日は各歯科医院で無料歯科検診が行われます。うちの歯科医院でも無料歯科検診を行う予定です。日頃、歯医者に縁遠い方も今日のような日を利用してご自身の口の中をチェックしてみては如何でしょう。

さて、日頃何気なく使っている言葉の中に本来は意味が違うのに意味の違いを理解せず使っている言葉がいくつもあると思います。今日取り上げる“検診”と“健診”もそんな例の一つでしょう。両方とも体の健康に対して調べる検査であることは間違いのないことなのですが、はっきりとした違いがあるのです。

まず、“検診”ですが、これは病気や疾患を発見する意味で用いられる健康診査です。結核検診、乳癌検診といったように、検査などにより自覚症状が現れてからでは効果に限界がある疾患を早期に発見し、もし病気が見つかれば早期に治療を行うことが目的で用いられます。
一方、“健診”ですが、健康状態や生活状況から病気になるリスク、危険性を発見し、生活習慣の見直し、改善、保健指導により病気の発生を予防するために行われる健康診査なのです。最近、生活習慣病やメタボリックシンドロームなる言葉を一度は耳にされた方も多いとは思いますが、生命の危険に間接的な影響を与えるリスク、危険性を見つけることが“健診”の目的です。

歯科の健康診査の場合、むし歯や歯周病といった病気を見つけることを目的とするならば、“検診”であるのですが、生活習慣病の予防や歯の喪失に伴う食生活習慣機能低下を防止する意味において、“健診”を用いる場合もあります。これまでは、“歯科検診“が用いられることが圧倒的に多かったように思いますが、歯周病が生活習慣病であると厚生労働省が認めてからは”歯科健診“が用いられることも多くなってきているようです。

今日は“検診”と“健診”の違いについて取り上げてみました。ちょっとしたトリビアの泉みたいな感じになったでしょうか?もしよければ、何へぇぐらいもらえるものか、知りたいですね。


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