歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2006年10月30日(月) あちらのお客様からです その1

先日、ある歯科関係の会合で大学時代の知人、後輩と会う機会がありました。某所での会合で会ったのですが、彼らと10年以上会っていなかったということで、食事でもしながら話をしようということになりました。久しぶりに出会ったということで、いろんな話が出ました。歯科業界の話からそれぞれの近況のこと。最近、凝っていること、悩んでいることなど話に華が咲きました。
話が佳境に入った時、後輩の一人があることを切り出したのです。

「最近、友人の結婚披露宴に出席したんです。結婚披露宴が終わってから何となく飲みたりないなあと思ったもので、行きつけのバーに一人で行ったんですね。そのバーのカウンターの席で飲んでいたら、ある一人の女性が店にやってきて、僕と同じカウンターの端の方の席に座って酒を注文したんですよ。この女性が今までに見たことがない美人の女性で、僕は思わず見とれてしまったわけなんです。しばらくちらちらと様子を見ていたんですが、誰かと待ち合わせているというわけでもなく、一人で飲んでいるみたいでした。そこで、僕はバーのバーテンダーに頼んであるカクテルをその女性のところへ持っていくように頼んだんですよ。言うまでもなく、カクテルは僕もちです。どんな反応をするかなあって思ったら、ちらっとこちらの方を見て微笑みながら会釈してくれたんですよ。」

30歳代後半にして独身の後輩の話に、我々家庭持ちのおじん達は思わず彼の話に聞き耳を立ててしまいました。バーでの偶然の出会いが後輩の独身生活に終止符を打つのか見ものだったからです。果たして結果は、

「結局のところ、それだけでしたよ。ハッハッハ。女性の方が先に店を出て行ったのですが、お礼だけ言わただけでね。先輩たちが期待しているような方向に話は発展しませんでしたよ。残念でしたね。なかなかドラマのような話にはならないものです。」


この手の話、僕はこれまで何度か聞いたことがあります。バーにお酒を飲みにきた女性が自らの好みの女性である場合、声を掛ける前にお酒をプレゼントし、こちらに関心を惹きつけ、あわよくば女性と近づき、話をする。あわよくば、お付き合いができれば・・・という展開を期待している話のようなのです。
しかしながら、この手の行為は非常に高度なテクニックだと思います。何せ相手は美人とはいえ、全く見ず知らずの女性です。バーに何の目的で来たのかさえ定かではありません。単にお酒が好きなだけなのか、ストレス発散のためにやってきたのか、誰かと待ち合わせのためにやってきたのか、わからない状況。どんな人間関係があるのかはっきりしません。場合によっては相当危ない人間関係を持っている可能性さえあるのです。しかも、お酒をプレゼントするわけですからその女性がどんなお酒が好みかもわかりません。
女性について何の情報も得ていない状況でいきなりお酒をプレゼントするわけです。単にお酒をプレゼントするだけならそれでもいいでしょう。男がバーで見ず知らずの女性にお酒をプレゼントするということは、それ以外の目的を前提としている行為のはずです。如何に自分に関心をもってもらうかという点において、このお酒をプレゼントする行為というのは相当繊細に、かつ大胆な行為だと言えるはずです。一種の大人のナンパと言っても過言ではありません。

このような男からの行為ですが、女性は一体どのように感じるものなのでしょう?今回の日記を書くにあたり、僕は何人かの女性有志から意見を聞いてみました。
その結果、非常に興味ぶかい共通点があることに気がつきました。それは、全く見ず知らずの男性からお酒をプレゼントしてもらうという行為自体は決して嫌なことではないということです。たとえ見ず知らずの男が自分の好みではなくてもです。自分のために酒をごちそうしてくれる行為そのものは、女性としてのプライドをくすぐるようなところがあるようなのです。
ただし、その後の展開となると話は違ってくるようです。口説くための行為ということになると、やはり相当警戒してしまう意見が多数を占めました。まして、その後の付き合いとなるようなことはほとんどないということだったのです。

さて、今回話を伺った女性の中にかなり具体的なことを教えてくれた方がいらっしゃいました。この方の話と僕自身の経験談について書くつもりではいるのですが、話が長くなるので続きは明日へ。


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