2006年10月24日(火) |
肝心なことを忘れた日 |
昨日は週明けの月曜日だったわけですが、僕の周囲には肝心なもの忘れることが連続して起こった1日でありました。
まずは朝の出来事。 上のチビは某小学校の二年生。上のチビは最寄の駅から小学校のある駅まで電車通学をしています。小学校は我が家の最寄の駅から一駅離れた所に位置しています。我が家では、いつも嫁さんが上のチビを車で最寄の駅まで送っていきます。その理由は、通学時間帯に我が家から最寄の駅まで行くバスがないからです。それだけ我が家が不便な山間田園地帯にあるという証拠でもあるのですが。 昨日の朝、上のチビは嫁さんの車に乗り込み、元気に小学校へ出かけていきました。僕は嫁さんの車を見送った僕は家の中に入ったのですが、入るや否や一本の電話がかかってきました。
“こんな朝早くから何事だろう?“ と受話器を上げると、電話は嫁さんからでした。
「○○ちゃん(上のチビのことです)がランドセルを忘れたから玄関先まで持っていってくれる。」
台所に行ってみると確かに上のチビのランドセルが置いてありました。上のチビは肝心のランドセルを持たずに学校へ行ってしまっていたのです。 ランドセルを持って玄関先へ向かうと直ちに嫁さんの車が帰ってきました。ランドセルを直ちに嫁さんの車へ持って行ったところ、いつも生意気な上のチビもさすがに恥ずかしそうな姿で苦笑いしておりました。
話は変わって、午前の診療時。入れ歯の調整予定であった患者Yさんが診療室へ入ってきました。Yさんは開口一番
「先生、申し訳ないんですけど、今日ね、自分の入れ歯を持ってくるのを忘れました。実は今朝は歯医者の予約がないものとばかり思っていたんです。ところが、予定表で確認したところ、今日あることがわかって、急いで身支度して出てきたんですが、肝心の入れ歯を忘れてしまいました。」
本来昨日は入れ歯の治療の予定だったので入れ歯無しでは治療が進みません。結局のところ、この日は治療を受けなかったことにして、別の日に予約を取り直してもらうことにしたのです。
上のチビといい、Yさんといい、肝心なものを忘れる人が多いものだなあと思いながら治療をしていると診療所に一本の電話が入りました。電話は地元歯科医師会の上司の一人であるK先生からでした。
「そうさん、わかっているとは思うけど、先週からお願いしていたレポートはどうなった?期限は今日までだよ。」
僕は思わず“えっ”と驚きました。数週間前にK先生から依頼されていた件だったのですが、今に至るまで僕の記憶の中から消えていました。完璧に忘れていたのです。そのことを思い出したのです。言い訳はできませんでした。僕は仕方なく診療の合間の昼休み中にレポートを書き上げ、K先生の下へメールを送り、何とか事を繕うことができましたが、実にあわただしく過ごした診療の合間の時間帯でした。
周囲だけではなく自分自身も肝心なこと忘れるということは、どこか集中力が散漫な、気が抜けている雰囲気が自分や自分の周囲に満ち溢れているかもしれません。こういった時に何か大きなミスをしでかしたりする可能性が高いもの。今一度気を引き締め、慎重に事を進めるようにしていかないといけないと固く誓った歯医者そうさんでした。
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