My life as a cat
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2021年01月22日(金) タイミングの悪い人々

ロクちゃん新生児を卒業。体重は退院時より400g増加(理想は1kgらしい)というかなりスローペースではあるけど、彼なりに大分前進して健やかに成長を遂げてる。たった28日の間に大分人間っぽくなったように見える。ただ人肌恋しくて泣いたり、昼間起きてる時間が長くなって、夜ぐっすり眠ってたり。母子共に大分生活ののペースも整ってきた。リュカは仕事に戻り、わたしはロクちゃんを胸にぶら下げて買い物に行く。体が密着してると安心するのか、家を出てから帰宅するまで爆睡してる。

母になり、驚いたこと。それはロクちゃんの声だけがいつだってわたしに届くこと。子供の頃、階下から聞こえる母にとってはとんでもなく騒音である父のイビキを聞きながら、安堵して眠った。今でも、誰かのイビキがどこからか聞こえてくると心地よく眠れる。20代の頃、街のど真ん中に住んでいたことがあった。中華料理屋とナイトクラブに挟まれた家。夜になっても通りを行き交う人々の喧騒、中華料理屋から聞こえる忙しい中国語、そしてナイトクラブの音楽。そんな環境でスヤスヤとよく眠った。むしろ人の気配が心地よくもあった。嵐でも台風でも気付かない。これは特技でもあったが、子供ができたら、ロクちゃんの泣き声にも気付かないのではないかと心配になった。ところが、テレパシーのごとく、彼のあげる小さな声にさえ、わたしはすぐに目を覚ますのだった。朝リュカが仕事に出かけたのには全く気付かないというのに。これは本当にすごい。9ヶ月わたしのお腹にいた子だから、見えない糸で繋がっているんだろうか。

クロちゃんはパスタが茹で上がった瞬間や、急いで家を出ようとする瞬間、ウンチをする。母はトイレに入り、便座に腰をおろした瞬間や電車に乗った瞬間に電話をしてくる。この二人のタイミングの悪さはピカイチなのだが、今はそれに加えて、ロクちゃんが朝のカフェを淹れた瞬間に"お腹すいた!!!今すぐおっぱい!!!!"と泣きわめく。朝の一杯だけはカフェインの入ったのを飲んでるから、結局カフェイン摂取しながら授乳するという思わしくない一日の出だしになってしまう。ちゃんと時間を計ってベッドから出てカフェを淹れるのに何故か毎日このパターン。ロクちゃんとの時間はこの上なく甘くて、愛おしいけど、朝のカフェ一杯だけはひとりがいいんだけどな。


Michelina |MAIL