My life as a cat
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2020年06月29日(月) 母子手帳の時間
















AMAZON.JPで購入した母子手帳が届いた。小児科医さんが制作したもので、妊娠発覚の時の気持ちとか周囲の反応とかあれこれ書き込んだり、エコー写真を貼ったりするスペースがある。1歳までに大方のページが割かれてて、今月出来たこと、喋った言葉なんかを書き込んでいく。1歳からは月に2ページというペースで成長を記録して、その子が12歳になったら贈るもの。わたしの記憶は3歳くらいに始まってる。4歳で幼稚園に通う前まで住んでた坂の途中の家の中のイメージがおぼろげに記憶にある。初めて話した言葉とかそういう記録があったら面白いだろうな、と書き残していくことにした。フランスにだってこの類の母子手帳は売ってるのに何でわざわざ日本から取り寄せるのかといえば、それはやっぱりわたしの母国語を理解して欲しいという願いからだ。先日母に妊娠のことを打ち明けた。子供の苦手なわたしが子供を作るとは全く想像してなくて驚くだろうな、でもきっと喜んでくれるだろうな、と胸をはずませて伝えたのに、第一声は予想外のものだった。

「・・・、その子は日本語喋れるのかな?」

すぐそばに住んでてしょっちゅう会える3歳になる妹の子とは違って、この子は疎遠な存在になってしまうだろう。日本語だって教えるつもりだけど、どこまで覚えてくれるかわからない。日本語を覚えたって日本との精神の結びつきという感覚を得ることは不可能だろう。母のテンションの低さにがっかりしたけど、仕方がないことだった。こんな遠くまで来ることを選んだのはわたしなんだから。

この手帳は日本語で書き綴っていこう。もしこの子が出自やわたしのことをもっと理解したいと思ってくれたらがんばって読んでくれるだろう。午後、早速書き始める。毎日体調がすぐれなくて息も絶え絶え、この子のことを考えてるときだけは少しだけ甘い夢を見て救われる。

夕方若山 曜子さんの台湾スイーツレシピブックのパイナップルケーキを焼いた。大好物で台湾土産にもらうと喜んで食べてたけど、初めて自分で焼いた。ちゃんとした型がなくてアルミフォイルの即席でやったにしてはなかなかうまくできたかな。若山曜子さんのレシピは本当作る人の利便性がよく考慮されててプロじゃないただの主婦のキッチンでは大活躍。だって卵半分とか、黄身だけとか生クリーム70gとかそういうのはちょっと躊躇しちゃうことが多くて、そういうところがうまく調整されてる。

それから夕飯の前菜にナポリ野菜料理の中のズッキーニと卵のミネストラを作った。実はこの本購入検討中で、中身が少し見られたんで、そのひとつを作ってみたところ。先日作ったカボチャのパスタもコンソメとかの出汁を使わないカボチャ味なのが気に入ったし、今日作ったミネストラもズッキーニ味で毎日でも食べられそうな飽きのこない味だ。南イタリア料理ってベジタリアンとかそういう思想はなくとも自然と野菜だけの料理が多くて食べやすい。気に入ったんで購入した。


Michelina |MAIL