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小学校の前を通るとフェンスに沢山のゴミ袋がぶら下がってる。中身はタバコの吸い殻にプラスチックの容器や袋。その脇にはプラスチックのゴミが溜まった海底や、プラスチックバッグが首に絡まった海亀の写真。
「ゴミの放置はしないで」
「もうプラスチックはやめよう」
というメッセージ。この小学校の子供達はよくこんなゴミ拾い活動をしている。しかし、小学校の前はタバコの吸い殻だらけ。誰が捨てるのかといえば、この小学生の親達だ。子供を迎えに来て、外で待つ間喫煙して、子供がでてきたらそれをぽいっと足元に投げつけ、踏みつけ、子供の元に走り寄る。ここへ越してきて、ベビーカートを押しながら喫煙する人を見た時はショックを受けたが、この町では子供の顔にタバコの煙をかけることはなんでもないらしい。自分に子供がいなくても、少しでも彼らに住みやすいきれいな環境を残していってあげたいとは常に思ってる。それに子供からこんな大人になりたいと思ってもらえるような人になりたいとも。しかし、皮肉なことに、こんなことを考える余裕があるのは子育てに追われていないせいでもあり、実際に小さな子を持つ母親達はそんなことを考える余裕はない。産後体型から元に戻らず、身なりも杜撰で、専業主婦という選択は経済的問題でできないか、または社会の風潮でしないかでいずれにしても働きながら子育てに追われる。夕飯は冷凍ピッツァをオーブンに突っ込んで凌ぐ。まともな手料理を食べたことがなく、水がわりのコークを欲しがる子供に会うと気の毒な気がして、自分だったら絶対子供にこんなインスタント食品ばかり与えて、タバコの煙を顔にかけるような母親にはならない、と心の中で雄弁する。でもそれも自分に暇があるから考えられることで、実際子を育てる身になっても同じことが言えるかわからない。
南瓜のニョッキを練る。皮ごと蒸した南瓜で練ったニョッキに、セージバター、クリームにパルミジャーノ。炒った南瓜の種とヘーゼルナッツをトッピング。リュカがえらく気に入っていてこれを出すとすごい食欲を発揮する。