My life as a cat
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2020年01月24日(金) チーマ・ディ・ラーパ

久々にイタリアへ買い物にでたら、市場にはヨーロッパの菜の花と言われるチーマ・ディ・ラーパ(Cima Di Rapa)がわんさか並んでいた。千葉の南房総では年が明けて、七草粥も食べ終わる頃、菜の花が出回り始める。ふと郷愁の念に胸を掴まれた。寒さの厳しい冬の日に見る確実な春の訪れは、ほっと心を温める。チーマ・ディ・ラーパ、金柑、里芋など和食イメージの食材をたっぷり買って帰る。

チーマ・ディ・ラーパはたっぷりのオリーブオイルでくったくたになって干からびたような色になるまで蒸し焼きにして、オレキエッテと食べる。この質素な野菜と硬質小麦の料理はいかにもプーリア州の郷土料理らしい。日本の菜の花はさっと茹でておひたしにしたりするのもいいが、苦味のより強いチーマ・ディ・ラーパはよく火を通したほうが美味しい。里芋は胡桃味噌和えにして、金柑はじゃがいもとエチオピアのベルベルというミックススパイスと煮た。春の訪れのサインをしっかり胃袋で感じた。

今年に入ってやめたもの。シャンプーの使用、石鹸の使用、プラスチックに入ってる食べ物の購入、ゴム手袋の使用。シャンプーはもともと大して使っていなかったのだが、さすがにきっぱり辞めると髪がベットリな感じがする。でもパサつかなくてツヤツヤに見える。石鹸は3日に一度くらい使っていたのを、ドライボディブラッシングをして、お湯で洗い流すだけにした。肌が乾燥しなくなって調子がいい。匂いが心配なので、リュカが外から帰ってきた時にチェックしてもらってるが、大丈夫らしい。プラスチックに入ってる食べ物はずっと嫌だったが、より厳しく避けるようになった(こればかりは完全にやめるのが難しいのだが)。ゴム手袋は切れたので新しいのを買おうと見たが、プラスチックバッグに入って売られているし、躊躇した。世界のプラスチック汚染をとりあげたドキュメンタリー映画の中で、海鳥の研究をしている若く美しい博士が、素手で死んだ鳥のお腹に詰まったマイクロプラスチックを取り出す姿を思い出して、わたしも素手でいくことにした。そもそも強い洗剤を使って皿洗いや掃除をすることもしないから大丈夫だろう。水も手を老化させるが、それなら海水浴などでもう十分やってるじゃないか、と諦めることにした。身をきれいに保ちたいと、洗剤や生体環境を壊す物質を川に流す。そうやって自分達が汚した環境は自分達の身に跳ね返ってきて、わたし達の体を汚染する。もう既に空気も水も十分汚染されているし、口に入れるものだって肉や魚などはおろか野菜だって疑わしい世の中。自分の身を内側からきれいに保ちたければ、やるべきことは環境をきれいに保つことなんだ。


Michelina |MAIL