My life as a cat DiaryINDEX|past|will
「マリヤンヌの生涯」4巻読破。18世紀に書かれた古典で、出だしはちょっと読みにくいなと感じたものの、これが面白いのなんのって、夢中で読んでたらすっかりその文体にも慣れて、そのうち自分の口調までマリヤンヌ風になって"奥様、ようございまして!"なんて口走ってしまいそうだった。めくるめくメロドラマ風の展開なのだが、その中における鋭い人間の心理の洞察が核心を突いていて(物語の展開よりもこれが主題の作品なのだろう)全く古めかしくないのに唸ってしまった。最後の10ページくらいで、一体どうやって完結するんだと不安になりながらも夢中で読破して悲鳴をあげる。
Michelina
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