My life as a cat DiaryINDEX|past|will
シリア料理の本を購入した。戦地からアメリカに逃れた移民家族の本。タブレ、フムス、ファラフェルなど、ニースへ行けばそこいらにあるレバニーズやモロカンのレストランで食べられる馴染みのものが多々ある。これからじっくり違いを探っていくことにしよう。まずは、たまたま材料が家に全部揃っていた赤レンズ豆のスープを作ってみる。クミンを入れて煮た赤レンズ豆に後から炒めたにんにくオイルを足す。パセリをたっぷり、レモン汁をたっぷり絞って更に煮て出来上がり。なんともシンプルなのだが、なんとも滋味で美味い。リュカも絶賛でおかわり。食べながらシリアのことを想う。貧しい庶民が台所でことこととスープを煮ている。パンを買いに出かけたお父さんが長い列に並んでいたところ、爆撃されてもう帰らない。町中に漂うスパイスや焼きたてのパンの薫りは爆薬と煙の臭いにかき消される。人はパンと塩があれば生きられるのに、なぜそれ以上を望んで破滅するのか。こんな豊かな食のある国の人々が平穏に生きていけない実情を思うとひどく残念で悲しい。
Michelina
|MAIL
|