My life as a cat DiaryINDEX|past|will
菓子パンと呼ばれるようなものにはあまり興味がないのだが、こちらに来てちょっと気に入っているものがある。クロワッサン・オ・ザマンド(Croissants aux amandes)。ただでさえバターたっぷりのクロワッサンにナイフを入れ、アーモンドのプラリネをたっぷり挟んで、更に上にもたっぷりのプラリネとアーモンドスライスを乗せて焼くというカロリーを想像したくもないパン。どこのブーランジェリーでも大抵は置いている定番。同様にパン・オ・ショコラ・オ・ザマンド(Pain au chocolat aux amandes)もあるのだが、こちらはアーモンド・プラリネの旨味がチョコレートの甘さに殺されてしまっているようでいまいちだと思う。近所のブーランジェリーではパン・オ・ショコラ・オ・ザマンドは毎日売られているが、クロワッサン・オ・ザマンドは休日にぽろりと気まぐれに売られる。今日はそのぽろりに出くわしたのでラッキー・デイ!と買ってきて、ひとり秘密の花園でピクニックを楽しんだ。他人と調和して暮らす温かみを愛しく感じることもあれば、煩わさを感じてひとりでひたすら好き勝手に生きていた日々を恋しく思うこともある。たまにこうやって自分のこと意外何も考えずに買い物をして、体に悪いとか考えないで舌の喜ぶものを食べて、ごろごろ寝転んで、飽きるまで読書に耽る時間は大切にしている。人に言えないような悪いことは何もしてなくても、なんとなく報告したくない。小さな秘密を持つことで気が軽くなる。こんなお安い秘密相手も知りたくもないかもしれないが(苦笑)。
Michelina
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