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2018年03月16日(金) |
Notre Dame des Fontaines |
ラ・ブリギュ(La Brigue)のノートル・ダム・デ・フォンテーヌ(Notre Dame des Fontaines)を見てきた。とにかく教会を見るのが大好きな(でも無神論者)スペインからのツーリストのうちの一人が、
「絶対に見たい!君も絶対見といたほうがいい」
と言うので同行した。″絶対に見たい″と言う割にはやっぱり直前にならないと動かない無計画ぶりで、先週の金曜日に見る予定だったのを前日の夜やっとこさネットでサーチしはじめた。オフ・シーズンは通常閉めていて予約なしでは入れなそうだ。確認しようにもオフィス・デ・ツーリズムはもう閉まってる。諦めるのかと思いきや、
「行って、開けて欲しいとお願いしよう!」
と言う。山越、丘超え現地まで出向いたものの、入れてもらうことはできず、結局予約だけ取って村を見学して帰ってきた(無計画な人間ほど埋め合わせの能力に長けてるものだ。思いのほか村の見学をみんな楽しむことができた)。今日はさすがに彼らも早起きし、時間に余裕を持ってゆったりでかけた。
「アルプスのシスティーナ礼拝堂」と呼ばれるほどフレスコ画で有名なこの教会だが、何せ本当に小さい。海外からのツーリストはわざわざこの深山の教会を訪れるくらいならバチカンへ行くだろう。ガイドはフランス語しか出来ないという。宗教画の説明などフランス語で聞いて理解できそうにない。3人のうち一番行きたがってた当人だけがネイティブ・レベルの理解力を持っていたので、彼がガイドの説明をまずはスペイン語に、続いて英語に訳してくれる。しかし、彼はあまり英語が得意ではない。結局、禁じられた書物の物語を全てこの画にしたということくらいしかわたしには解らなかった。背景には膨大な物語があるようで、ガイドの説明では表面のさわりしかわからない(そもそも国境付近の村々は複雑な歴史を持つところが多い。ラ・ブリギュも第二次世界大戦後まではイタリアの一部だった)。彼は全てが書かれた冊子を買い込んでいた。背景がわからずとも、わたしはこのような教会を訪れたことがなかったので、一見の価値があった。