DiaryINDEX|
past|
will
2018年01月07日(日) |
Galette des rois à la frangipane |
食べそびれた北のほうのフランジパーヌ(frangipane・・・アーモンドクリーム)のガレット・デ・ロワは手作りすることにした。工程はクロワッサンを作ったことがある人ならいくらか簡単に思えるようなもの。生地を寝かせながらやるので、手間よりも時間がかかる。生地は昨夜リュカがバターの多さに悲鳴をあげながら仕込んでくれた。一晩寝かせて、今日の仕上げはわたしの仕事。生地を延ばしてたたんで層を作る。形作って中にフランジパーヌを入れ、模様を描く。わたしはYOUTUBEを見ながら月桂樹の模様を描き入れた。焼きたてにシロップを塗って完成。
ちょっと不格好。プロの作るエッジのくっきりした垢ぬけたやつのようにならなかった。
後でいただくのを楽しみに山に散歩に出た。30分くらい歩こうと思ったのだが、歩くにつれて気分が乗ってきて、もっと遠くにもっと遠くに・・・と行ってしまって気付いたら2時間くらい歩いてた。ふと家族が恋しくなったり、大した理由もなく孤独を感じたりすることがある。そういう時、この無骨に切り立った山々に向かって黙々と歩く。わたしの出生とは何のゆかりもないような風景。乾いた喉を潤そうと途中で飲む泉の水は、″甘えるな″とわたしを戒めるように硬くごろりと喉の奥に落ちていく。それなのに家に辿り着く頃には気分がすっかり晴れてるのだった。自然の発するエネルギーは絶大。
たっぷり歩いてからからにおなかを空かせていただいたガレット・デ・ロワは最高に美味しかった。