My life as a cat
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2018年01月02日(火) Bagnetto verde

細川亜衣さんの「イタリア料理の本(青)」より、バニェット・ヴェルデを作った。リュカの解説によれば″バニェット(Bagnetto)″はペーストとスープの間みたいなドロッとした液状のものらしい。バーニャ・カウダっていうもんね。フランス語ではVertは緑だから、イタリア語ではVerdeとかそんな感じなんだろう。緑のソースってところか。一見シンプルなようでいて、結構労力が要る。大量のパセリ、ワインヴィネガーに浸したパン、ケッパー、アンチョビ、ガーリック・・・と全て包丁で根気よくみじん切り。経験からいうとハーブはフードプロセッサで砕くと台無しになる。単にわたしのフードプロセッサの性能の問題かは解らないが、このレシピでも包丁でとにかくよく刻めと書いてある。10分くらい、ひたすら叩く。よくイタリアのマンマが両手でハンドルみたいのを握って手を上下に動かしながら歯をシーソーみたいに動かす器機はこういう場面で活躍するのだろう。8部茹での卵黄、トマト・ソースを匙1杯、オリーブオイルをたっぷりと混ぜる。うわぁ、香ってくるわぁ。食欲をそそられる。バゲット、茹で卵、茹でたジャガイモと用意して付けて食べる。美味しかったぁ。バーニャ・カウダみたいにどんな野菜に付けても合いそう。パスタのソースとして使ってもよさそうだ。

2016年の夏、イタリアを訪れて以来その美食に魅せられ、夢中で買い集めたイタリア料理の本は、今の暮らしの中で最大限に活かされている。買った時はまさかそれを持っていつでも食材を買いに出かけられるような場所に移住しようとは思ってもみなかったことだけど。″思考に引き寄せられる″ってこういうことなんだろうとしみじみ納得する。と同時に思考はあらゆるものを引き寄せてしまうのだから、その持ち方には気をつけなければならない、とも。


Michelina |MAIL