My life as a cat
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2017年11月21日(火) お祝いのタルト・トロペツィエンヌ






















あれこれと事件があって一時はどうなることかと思ったが、8月の上旬に送った家財道具一式が先週やっと手元に還ってきた。週末は家具の組立やら梱包材の廃棄などで大忙しだったが、実に3か月ぶりに自分のベッドに体を横たえると長い長いバックパッカーの旅から帰還したような気分だった。クロエちゃんも同じ気持ちなのだろうか。小さな時から慣れ親しんだキャットタワーに大興奮して、遊び疲れるとベッドで寝ていた。

そして今日はOFII(移民局)から召喚されて滞在許可証の取得(VISAの有効化というほうが正しいのか?)に出向いた。こちらも出向くまではあれこれとあったが、今日はあっけなく終わり、無事滞在許可が下りた。引越のことと滞在許可証取得の顛末は後日改めて書くことにしよう。

今日はからりと晴れて暖かかった。リュカが仕事を休んで一緒に来てくれたので、よほど心強かった。週末よりも静かなニースでゆっくりランチをとって、地中海沿いを下るバスに乗ってOFIIへ行った。ニースの空港に到着した日もこんなきれいに晴れ渡った日で、地中海は煌いていたけれど、クロエちゃんを連れていて、不安で不安で早く通り過ぎたかった。ニースの空港は海に隣接してて着陸時が美しいから絶対見て、と同僚が教えてくれたが、見たのか見なかったのかそれすらまったく記憶にない。

こちらへ来て2か月弱。やっと腰を落ち着けることができた。家に辿り着いたのが遅かったのでありあわせで夕飯を作って、そこらへんに転がっていたワインを開けて乾杯。デザートにブリジット・バルドーが有名にしたサン・トロペ(Saint Tropez)名物タルト・トロペツィエンヌ(Tarte tropézienne)をいただいた。ブリオッシュにクレム・トロペツィエンヌというバター・クリームとホイップ・クリームの愛の子のようなクリームを挟んだだけのお菓子。日頃カチカチのバゲットを齧って、硬い水を飲んでいると、こういうふわふわのお菓子を食べる時、すごく甘やかされている気分になるものだ。

「いつか切ったのじゃなくて大きな丸いのにそのまま齧り付きたいね」

空想はむくむくと膨らんだが、タルト・トロペツィエンヌは口の中で瞬く間に萎んで胃袋の隙間にぴったりおさまった。

(写真:木の葉が落ちたらいよいよ冬がやってくるのだろう)


Michelina |MAIL