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家に入れるものは慎重に吟味して決めること。
引越しのパッキングをしながら改めて自分に戒めたことだ。引越すからといってゴミがでるようではいけない。生産と廃棄をめまぐるしく繰り返す人間の暮らしがどれだけ自然を痛めつけていることか。最近は廃棄できない家電も多い。簡単に廃棄しないでほしいとゴミ焼却場も呼びかけている。分解してリサイクルするのにどれだけの労力がかかることか。ゴミを出すことは自分を疚しい気持ちにさせるし、そういう姿は決して美しくはないはずで、人に見せたくないものだ。なりたいのはゴミを出さない人。ほんの少しの大好きなものだけを所有して、幸せに暮らしている人。隣町だろうか地球の裏側だろうが、引越すとなったら一夜のうちにパパッと荷造りをして行けてしまう人。日本の暮らしはゴミが本当に多くでる。油断するとすぐにゴミを家に持ち帰ってしまう。景品や粗品は断わろう。贈られたら贈りかえすのが礼儀のような種類の贈り物のやりとりはしないこと。人からの贈り物は不要なら贈ってくれたという嬉しい気持ちだけ取っておいて、処分しよう。本は食べ物と同じと捉えること。血となり骨となり吸収され残ったものは排泄される、と考える。図書館や人から借りて読むのが一番いい。買った本は読んだ後も取っておこうなどと思わないほうがいい(何度も読み返したいバイブル的な存在の本は10冊以内に収めたい)。ベッド、デスク、ソファ(椅子)、ダイニングテーブル、書棚を一式ずつ、それ以上の物を置けるような大きな家には住まないこと。自分の所持品を頭の中で思い浮かべた時に思い出せなかった物は自分にとって必要ではないものという証拠だ。プラスチック製品は買わない。土に還るものを。食料のストックは1週間分まで。。。
自分の暮らしを自分で猥雑にして"忙しい"と口走る人にはなりたくない。パッキングを終えた部屋はがらんとしていて風がよく通る。ぽつんとひとつ残ったクッションに腰かけて、コーヒーを飲んだら新しい風が自分の中を吹き抜けていくようだった。