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2015年03月07日(土) |
DER BLAUE ENGEL |
野菜の屑(玉ねぎの皮、にんにくの皮、セロリの葉っぱ、ブロッコリーの芯など、日々の料理から出る屑)を冷凍庫に貯めておいて、両手いっぱいくらいになったら酒を少々と出汁昆布一切れと一緒に煮てスープストックを作る。好きな野菜と玉ねぎととろみ付けにお米を少々炒めてスープストックと煮て、ブレンダ―にかける。余ったパンはカットして乾燥させておいてフライパンでカリカリに炒る。余りもの朝食のできあがり。今日はにんじんスープ。甘くて、ほかほかで満足。わたしの幸せ安くてよかったぁ。
1930年のドイツ映画″DER BLAUE ENGEL(邦題;嘆きの天使)″を観た。映画を観終わって、もう一度タイトルを見て、ドイツ語で「青い・・」を「嘆きの・・」とした訳者を称賛した。にくい! DVDの始めに淀川長治さんの解説が収録されていて、淀川さんが、マレーネ・ディートリッヒ演じるローラが″すごい悪い女″だと言ったのが面白かった。いかにも悪い女ローラが教授を誘惑してさんざんいじめる話だと。舞台で美脚をこれよがしに見せつけて美声で唄い、真面目ひとすじの教授を虜にして破滅へ導いたものの、その過程ではローラが無職になって落ちぶれた彼を何年も養ったりもしていたし、それをなじることもしなかったのだ。そう悪い女ではないと思うのだが、男性にとってみれば、無邪気に妖艶であることはすでに女の悪なのか(それは淀川さんが同性愛者だということと関係してるのか)。楽しく観られたのは教授とローラの結婚式で教授が鶏の鳴きまねをしたところまでで、その後はもう辛くて仕方がなかった。映画としてはデキが良いと思うけど、どうしてこんなに過酷で意地悪な展開なのか。静かで心優しく教養と地位のある男も、女ひとつで意図も簡単に破滅してしまうのよ、という男にとっては悪夢のようなお話だった。あっ、それで男目線だとローラが悪女ってことになるの!?