My life as a cat DiaryINDEX|past|will
″EMU″という銀座のフレンチ・レストランでランチをした。食べログで見つけたのだが、あらゆる意味で印象に残るお店だった。ビルの入り口はモダンで真新しい雰囲気なのだが、一歩中に入るとガラリと様子が変わる。光の鈍い蛍光灯の灯る古びたロビーに年老いたレセプショニストが立っていて、そこで予約の名前を告げる。各フロア全てがレストランなので、告げられたフロアに上がる。エレベーターの扉が開くともうそこがレストランの中。狙ったわけでない、ナチュラルな薄暗さと古臭い高級感が妙に不気味だ。ギャルソンはこの道一筋みたいなプロフェッショナルな年季の入りよう。先客達の身なりも心なしかブルジョワジーに見える。一見アンティーク調にしているのかとも思えるが、よくよくテーブルや椅子をよく見るとただただ本当に使い古して手入れをしていないだけなのかとも思えてくる。木枠に布張りの椅子の木枠の塗装はボロボロ剥がれているし、布は破れている。古い物を大切に大切に使い続けているホテルやお店は精神性では信頼できる。ただ木枠は塗りなおして、布は張り替えたほうがいいのではないかと思う。。。
|