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| 2014年08月01日(金) |
睡蓮のごとく早起きで |
朝しか開花しない睡蓮を見ようと早起きして上野の不忍池にやってきた。到着は朝7時なり。ベッドから起き上がり、コーヒーも飲まずに電車に飛び乗ってやってきた甲斐あり。池は、両手を広げて太陽の光を浴びているかのように大きな葉をわさわさ茂らせた睡蓮に埋め尽くされていた。
アヒルもボートに乗って贅沢な朝の時間を過ごしている。
このシャワーヘッドのような花托がなんともそそられる。
葉と葉陰の影光のコントラストの中に浮かび上がるつぼみはなんとも神秘的。
開いた花はふくよかな体のお母さんのようなイメージ。

朝のひと泳ぎも気持ちよかろうね。
さて、朝の不忍池の周りには脚立を持って本気で写真を撮っている人もいるが、それよりも会社員風の服装なのだが、池の周りをうろついて、女のわたしに脂ぎった薄気味悪い視線を浴びせる中年男が目立つ。決して声をかけてくるわけではないのだが、何かわたしが目配せするのを待ち構えているかのような妙な気配なのだ。未だに上野にはそういう風俗が蔓延っているのだろうか、そう考えながら、やっとこさ朝のコーヒーを飲もうと駅に向かって歩き出した。駅に繋がる路地には所狭しと性風俗の店がひしめき合っている。公園にいた会社員風の男達は早起きなんかではなく、夜通し遊んでいてこれから家に帰るのか、それとも会社をさぼっているのか。その通りを抜けると、アメ横に入る。アジアンスパイスの香りが夏の熱気と共に立ち込めてくる。日本は紛れもないアジアの一国なのだと実感する。そうして辿り着いた駅のスタバの無臭で小奇麗でモダンな佇まいは、上野にあって随分浮いた別世界のように思えた。