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| 2014年07月07日(月) |
Before Midnight |
今日は七夕だけど、この物語の1作目の″Before Sunrise"と2作目の″Before Sunset″の間は10年。その間もお互いに一緒に過ごしたほんの一夜の思い出を胸の中で温め続けてたっていう、彦星と織姫より細い糸を心の拠り所にしてたふたりの話だったというのに、丁寧に時間をかけて組み立てた積木を一瞬で破壊されたような気分。
映画が始まった直後の子猫の話ですでに心が萎えてしまった。セリーヌが子供の頃飼ってた猫のクレオパトラが毎年必ず2匹の子猫を産んでいた。と思っていたら、大人になって実は父親が2匹だけ残して他の猫を袋に入れて捨てていたのを知ったという話。で、セリーヌが呟いた言葉。
″Poor dad"
″Poor cats"の間違いじゃないのかね?もう一回よく考え直して!と突っ込みたかった。しかし、この辺りでもうセリーヌがそういう家庭で育ったことと、自己中心的で他者に対してのイマジネーションが欠落してることが明白になっている。
人って一緒にいられるのが当たり前になってありがたみがなくなってくるのは自然なのかもしれないけど、それにしても見た目もモチベーションも劣化が顕著にでるのはやっぱり女のほうなのか。美しかったセリーヌ(ジュリー・デルピー)が年相応に崩れてきてるのは耐えられるとしても、あまりにもストレスに満ちた口うるさいおばちゃんみたいになってて、見るに耐えなかった。どんなにひどい喧嘩したって、男にセックスのダメ出しするってもう女としてオシマイみたいな感じがするな。変わらないところは、依然下ネタが好きなことだけど、下ネタを放出してもさっぱり見えるのは若くて美しい時だけだ。太った中年女がやると妙に下品で不気味に見える(これはいい勉強になった。わたしも気を付けよう)。口論になるとすぐFワードを連発したりするのもうんざりで、更にあのセックスシーン要らないでしょぉ。どうして今頃になってジュリー・デルピーの裸が出てきちゃうんだろう。これが現実って言いたかったんだろうけど、1、2作の淡い恋物語の行方を追って3作目を見て思いっきりズッコケた。