My life as a cat
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2014年06月27日(金) Eoufs de Pâques

NHKのフランス語学習の番組でブルターニュ出身のシェフに紹介されていたイースターエッグを作ってみた。バゲッドをカリカリに焼いて、皿の底に敷く。生クリームに刻んだにんにくを入れてあたためる。温めた白ワインとパセリを加え塩コショウで味を調えたらソースは出来上がり。次はポーチドエッグを作る。卵を一個ずつカップに割入れて、塩、コショウをし、鍋に沸かしたお湯に赤ワインビネガーを加えて、かき混ぜて水流を作ってそこに卵をそっと流しいれる。4分待って掬い上げて、水けを拭き取ってバゲットの上に乗せ、ソースを注いでできあがり。

個人の好みでは卵と生クリームという動物性食品が″主役″の食べ物は重過ぎるが、来客にフランス料理のひとつも披露したい時のレシピとしてキープしておこうと思う。しかし、″Eoeuf de Pâques″をイースターエッグと呼んでいたのだが、イースターに食べられる料理なのだろうか。

料理用にと購入したフランス産の安いワインは、それでも″農民賞″を獲得したとかで、フルーティーで味がしっかりしていて美味しいので、惜しくなってそのまま飲みはじめてしまった。


恵比寿の交差点にて、通り雨に降られて、傘もなく信号待ちをしていたら、すっと頭上に黒い傘があらわれた。振り返るとわたしよりもずっと背の低いおばあちゃんが、

「信号が変わるまでね」

とうんと腕を伸ばして傘を差しのべてくれていた。その親切ぶりはあまりにも自然で、その人の心の平穏さが滲み出ていた。彼女だったら相手が子供でもおじさんでも誰だろうと同じ事をするのだろうと思った。誰にでも親切でいようと思って相手に勘違いされたりするわたしはまだまだ人生修行が足りないのだろう。自然と発した親切がそのままするりと人の懐に収まるようになるまでにはあと数十年かかりそうだ。


Michelina |MAIL