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NHKの「白熱教室」でブリティッシュ・コロンビア大学の博士の「幸福学」の講義を見た。初回はプロローグだったのであまり深く切り込んだ内容ではなくて、そう真新しさもないのだが、どの説もどこかの博士の分析データを元にしてるというのでちょっと面白かった。
「お金持ちの層と貧困層の幸福度はそうかけ離れていない」
「人は自分に起こる災いなどで幸福度が決まるわけではない」
にもかかわらず、人が必ず幸せを感じるのに必須なものが3つあるという。
1、人との交わり
二つのグループに分かれて、カフェに行かせる。片方には無駄口はきくなといい、もう片方には店員と世間話をしろという。両グループがカフェから出たところで幸福度を測ると、後者のほうが高くなっているという結果が出た(幸福度の測り方は説明されていなかった)。これは外交的な人でも内向的な人でも結果は同じだそうだ。
2、親切と感謝
二つのグループに分かれて、片方にはその日の出来事をただ日記につけろといい、もう片方には何か感謝するべきことを見つけて日記をつけろという。数日後幸福度を測ると、後者のほうが高くなっているという結果が出た。
3、ここにいること
二つのグループに分かれて、片方には一日何度でも携帯電話のメールをチェックすることを許可し、もう片方には一日3回までと制限した。数日後幸福度を測ると、後者のほうが高くなっているという結果が出た。電話の中の世界ではなくて、目の前の出来事に集中しているということが人に幸福感をもたらすのだという。
「幸福」なんていう実態のあやふやなものを突き詰めて行く講義、なかなか興味深い。