My life as a cat
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2014年01月03日(金) 舟を編む

カウントダウンはバスルームにて。昨年の日記を見ると2年連続同じパターンだということがわかる(一歩も成長してないような腑に落ちない気分だね)。一番乗りでLINEに″Happy new year!″のメッセージをくれたのはカミーユ君だった。時差があるというのに、ちゃんと気にかけていてくれたんだね。ありがたい。

こたつに足を突っ込んでの正月映画は「舟を編む」を観た。静かで地味で一途で、自分の心が欲するものをちゃんと知ってる、好きだなぁ、こういう人達。オダギリ・ジョーは「時効警察」のまま別の映画に出ちゃったの?という感じだったけど、もうこの人はそういう人にしか見えない。実はけっこう真剣にやってるのに、喋り方のせいでゆるく見えてしまう人。しかし、マジメ君とカグヤちゃんが夫婦になるまでの過程は良かったけど、夫婦になってからもう少し温かい人間味のある感じでもよかったんじゃないかなぁ。あれじゃぁ、ラブレターと同じ″戦国武将″の世界ですよ。西岡君(オダギリ)とレミちゃん(池脇千鶴)がいかにも人間ぽい普通のカップルなだけに、そのコントラストが激しくて、何時代の話なのかわからなくなる。しかし、一昔前はあぁやって誰かが一生を捧げて作っていた紙の辞書。それが数年後には電子化されていて、作る過程でもあんな風に目で見比べてやるような作業は無くなって、もう誰も一生を捧げなくなったことでしょう。もう今時の辞書は誰かの人生の集大成のようなものにはなり得ないのだろうかね。


Michelina |MAIL