My life as a cat
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2013年09月22日(日) ただただ″好き″でいい

初デートまでに1ヶ月半かかって、これが最初で最後かもしれない、という予感がしていた。それなのに、10日後に2度目のデートが実現して、その後、あれよあれよという間に気づいたら今週1週間で3回も会っていた。出張の予定などは聞かなくても真っ先に報告してくれるようになって、別れ際には自然と次回の予定を立てる。関係が板に着いてきたような安心感まで生まれていた。しかし、温かい空気に浸っていたのも束の間、短期の出張の予定を告げるのと同じ口調で、フランスへ帰国する日取りを告げられた。

こんな事態に陥ってしまったのだが、不思議とわたしは幸せだ。勿論離れたくないに決まってる。でももう今日と同じ日を二度とリプレイス出来ないかもしれないと思うと、相手のことを思いやる気持ちも強くなって、とにかく残された貴重な時間を良いものにしようと考える。自分勝手に相手に期待をかけて待ったりしない。自分が相手に与えられるものは何かと考える。損得など顧みず、純粋にただただ″好き″という気持ちが自分を動かしているという感覚はなんと心地良いのだろう。

「人生の中で、何度かは相当無理してでも、行動しなきゃいけない時ってあるんだよ。でないと、運命は変えられないよ」

私を本気で心配してくれる数少ない友人のひとりがかけてくれた言葉を有り難く受け止めている。しかし、こればかりは相手のあることで、自分ひとりが無理してもうまく廻らない。相手は仕事柄こんな事態に何度も直面してきて、それなりの考えは出来上がっているようだが、責任感が強いのか、簡単には着いてきて欲しいなどとは言わないだろう。何より来月以降の自分がどこにいるのか解っていないのだから。

諦めることが大人になることなんかでは決してないけれど、運が巡らない時、じっとそれが過ぎるのを待つことが出来るのは大人だからこそだとも思う。恋愛に限らず″運命の人″って必ずいる。人生で何人かはそう思える人に会ってきたもの。自分が人生の中でしっかり目標を定めてそれに向かって歩いていたら、必ず、あらゆる運が巡って、気付いたらずっと欲しかったものが手中にあったりする。周囲の心配と裏腹にわたしの心は落ち着き払っている。


Michelina |MAIL