映画「遥かな町へ」の中にあった家族の朝食のシーン。少年のトマが無邪気に食べていたパンに憧れて、真似してみた。カンパーニュにオランジュ・ママレード、フロマージ、ヌッテラとコンフィチュール・ドゥ・フレーズを乗せた。端から食べて甘い甘い・・・と来て、甘くないフロマージでお口直しして、最後にまた甘い、という味(笑)。人生の酸いも甘いも噛み分けた大人には、ちと甘すぎまする。窓の下で朝のうちにじゃれあっていた子猫達が午後からぱたりと姿を消した。鳴き声ひとつ聞こえない。近所の人達も可愛い、可愛いと見に来て、危険を察知した親猫がどこかに運んでいったのでしょう。数日間あんなに賑やかに5匹の猫がじゃれあっていた草むらはもぬけの殻で、わたしは心にぽっかり穴が開いて、淡い恋心を抱いていた人に去られたような気持ちになってしまった。