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寒い雨の一日。春のあたたかい日が続いた後に突然やってくる寒い日はなぜか気持ちが沈みがちで、ふと哀しかった出来事を思い出したりする。元気付けにケーキを焼いてみた。苺とホワイトチョコレートのチーズケーキ。ゲンキンなもので、キッチンに砂糖で煮詰めた苺ソースの香りが漂った瞬間、哀しい気持ちはふっとんだ。
ティータイムにキャンドルを灯してみる。この日記に何度か登場したひとめぼれ君が地震で停電になっても困らないようにと買ってきてくれたもの。灯をともすとハートが浮かび上がるのがなんとも愛らしい。そして久々に"The encyclopedia of the cat"を開いてみた。この本はオーストラリアに引っ越して間もなくのこと、強盗に押し入られて、その時の恐怖が消えずにしばらく放心状態となって、気付くと涙をポロポロと流して過ごしていた数日の間に、元気付けに散歩でもとシティに連れ出してくれた当事のボーイフレンドが買ってくれたものだ。そして、膝にかけたブランケットは"皇帝ペンギンのように強く生きたい"などとほざいて、冬でも寒い部屋で過ごす変わり者の娘を心配した母が買ってくれたものだ。過去の恋人からもらったプレゼントは捨ててしまうという人もいるようだけど、母がくれたものと同様わたしはそれらも捨てられない。人に親切にしてもらったことはずっと覚えておきたい。人との関係って、結末がどうであれ、その過程で自分を思いやってくれたという事実は消えることがないもの。そしてそんなあたたかい思い出をこんな寒い日を凌ぐ糧にするのもいいでしょう。
そんなことを思いながら午後を過ごした。夜にskypeでデート。2時間も喋ってしまった。