My life as a cat
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2013年03月17日(日) あるうららかな春の日

意中の人に映画に誘われてから早数週間が過ぎて、やっとやっとデート実現。

イタリアンレストランでランチを摂って、公園で日向ぼっこをして、陽が沈む頃映画館へ。彼が選んだ「汚れなき祈り」というルーマニアの映画を観た。どんよりと暗く、ずっしりと重い映画だった。先日"The cider house rules"という孤児を題材としたアメリカ映画を観て、"当たり前"のように愛してくれる親のいない孤児達の姿が、どんなに何も知らない子供のように無邪気に振舞ってみても、どんなに親切な人々に囲まれていても、どうしても心許なくて、底なしの不安のような気持ちに襲われた。それがこの映画を観るとそれでもアメリカの孤児はまだいいのだろうと思わずにいられない。ルーマニアのような孤児でなくても生きていくのにみんな精一杯という国では孤児院などで育つ子供はなかなか長生きできないのだそうだ。"Cider"はそれでもそこそこのハッピーエンディングだったのに対して、この映画では過酷な境遇に生れ落ちた者が、そのまま十字架を背負って歩き続けて、やがて力尽きてしまうような、もう救いようのない哀しいお話だった。とどめはこれが実話であるということ。

さて、デートは最初から最後までひたすら楽しかった。相手は忙しいながらも、ちゃんとあれこれアレンジしてきてくれて、お花も贈ってくれた。知れば知るほど自らの人生に誠実で勤勉な人で素敵!別れ際は名残り惜しかったぁ。3月はもう会えないというし、次に会えるのはいつになることやら。

(写真:菜の花は見るも食すもいいね〜)


Michelina |MAIL