My life as a cat
My life as a cat
DiaryINDEXpastwill


2012年11月26日(月) Trois Couleurs: Rouge

パリの街を歩いているとキャッフェ・キャッフェ・キャッフェ・・・どこにでもキャッフェがある。オープンテラスは頭上に傘型のストーブがついていて、こんな寒い季節でも人々はテラスでシガレットをふかし、キャッフェを飲む。そしてそのテラスのテントの色は断然赤が多い。パリ市内の建物はどれもシックな色だから、こんなパッとしたい色が非常によく映えて美しい。ツーリストが密集する地域にはマクドナルドも見られるが、パリの赤いテントのキャッフェと差別化をはかるためかテントを黒にしている。

お洒落な鞄屋さんを見つけて入ってみた。カジュアルでもイブニングドレスでも持てるようなサテンのハンドバッグを見つけ、自分用にひとつ、妹への土産にひとつ買うことにした。これが色が豊富ですごく迷う。妹の分は妹のよく着る服の色に合わせて、お店のお姉さんの感覚で選んでもらった。そして自分の分がまた迷う。あまりにも迷って決められなくなったので、お姉さんに選んで欲しいいと頼んだ。選んだのは純粋な赤と濃い若草色だった。

「もしパーティー用にと考えてるなら、パリジェンヌ的感覚では小さな黒のドレスでこの赤いバッグのような組み合わせがすごく可愛いと思うわ。でもジーンズでもパーティーでも両方引き立つのはこの若草色」

またまたものすごく迷った挙句若草色を購入した。

そしてLes Cars Rouges(赤いバス)にも乗った。観光名所を2時間かけて巡回する観光客向けのバスだ。名所についての歴史や由来のアナウンスを聞きながら回ることができる。二日間有効のフリーパスでのセーヌ川のクルーズとセットで€32なり。うららかな春の日ならとてもお得なのかもしれないが、この時期にこれを購入したのは失敗だった。吹きっさらしのバスの二階の座席に1時間も座って観光名所を回って半凍死した。同じところから乗車したイースタンヨーロピアンらしきおばちゃんは、なぜか短パン・素足・ビーサンでバゲットを齧っていた。それを見ていると、自分が思うほど寒くないんじゃないかと思えてくるのだった。おばちゃんはひたすらしゃべったり食べたり忙しく動いていたが、ストリートパフォーマンスをする大道芸人を目にした瞬間目を輝かせて次の停留所で降りていった。おばちゃんもいなくなり、やはり寒いのは気のせいではないと悟った。暖をとろうと下車して目の前のキャッフェに駆け込んだ。鏡に映る自分の顔を見ると唇が真っ青で死人のような顔をしていた。

そしてMoulin Rougeのショーも観た。この話は次回。


Michelina |MAIL