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2012年11月22日(木) |
Enchanté, Paris! |
夕方、ヒースローから飛んでシャルルドゴールに到着。ここにくるとロンドンにも増してぐんと肌色が濃くなる。RER(国鉄)でパリ市内まで行こうと、切符の販売機の前まで来て人が買うのを眺めていたが、結局近くにいたムッシューに聞く。するととても親切に教えてくれた。
「26歳以下なら割引も受けられるよ」
だって(喜)。
「あらぁ、おしいわぁ」←どこが!
ムッシューによると、色んなタイプのフリーパスがあるから、窓口で旅程を言えば適当なのをくれるよとのことだったのでアドバイスに従うと、€52のフリーパスをくれた。これで旅行中すべての足代がカバーされるらしい。
早速RERに乗り込んだ。会社員が帰宅するような時間帯だったからラゲッジが心配だったが、ちょうど席が埋まる程度の混み具合で平気だった。4人がけのボックス席に3人のビジネスマン達と座り、あれこれと話をした。彼らは上質なワイン(と強調していた)を売るビジネスをしていて、会社は地方にあるが、イベントのためにパリに来た、東京にもよく行くとか。そして、
「アーティストに愛された町モンマルトルに宿を取ったのよ」
と誇らしげに話すと、こんなひとことをくれた。
「。。。。昔はね。 今は娼婦とセックスの町だよ」
ノード駅まで行ってメトロに乗り換えた。エレベーターがないので、仕方なくラゲッジを持ち上げて階段をあがろうとしたら、通りすがりの若いムッシューが大きいほうのラゲッジを持ってくれた。ロンドンでもそうだったが、みんな当然といった顔で大きな荷物を持った人などを手伝うのを何度も見た。電車からベイビーカーを降ろす時など、当然のように周囲の人が手を貸している。メトロを出て、地上にあがると冷たい風が頬をついた。ムッシューにお礼を言ってホテルに向かった。
荷物をおろして早速ピギャール広場の周辺をひとまわりした。本当セクシャルなものばかりだ。しかし娼婦は通りには立ってないらしい。薄暗いバーが外からのぞけるようになっていて、それで気に入ったら店内に行くのかな。わたしも一瞬のぞいてみた。みんなもろに娼婦という見た目ではないみたいだ。さて、あまり夜にふらふらとするのもよろしくないだろうと、ホテルの裏のブラッスリーに入った。寒くてもオープンテラスで頭上にヒーターがついている。道行く人々を眺めながら、キャッフェをすすった。パリといえば大好き!という人と大嫌い!という人両極端だ。フランス暮らしの長い友人が、"フランス人は全てが大好きで全てが大嫌い"と表現したが、パリもそんなフランス人気質を映したようなアクが強く話題性のある街なのだろう。わたしは好きになるだろうか、それとも嫌いになるだろうか、一度この目で見てみたい。それがこの旅のいきさつだった。ここまで来るのによく働いたな。しかし、よく働いてよく旅をする、こんな人生は最高ではないか。やっとゆっくりと腰を下ろしてしみじみとはるばるここまでやってきた喜びをかみ締めた。
(写真:夜のエッフェル塔。ぽつぽつしてるのは雪ではなくて雨です)