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久々にi-tuneをいじって、駅までの道すがら聴こうと″雨の日の歌″をリストアップした。愛らしいレインシューズも、開いた瞬間華麗な花模様がパッと広がって胸が躍るような傘もある。こういうものがあると雨の日の外出も楽しい。
夕方に六本木ヒルズで友人と落ち合って、森美術館で会田誠展″天才でごめんなさい″を見た。森美術館は何度か来たことがあるが、いつも前衛的なモダンアートのエキシビジョンが催されているように感じる。その美しさにうっとりするとかそんな作風ではなく、痛いところを突かれて忘れられなくなるというようなものばかりだ。以前見た作品の中で、何重にも鍵が巻きついていて身動きの取れなくなった自転車というのがあった。警戒心ばかりで自分で自分を身動き取れなくしてしまう現代人を表現しているのでしょう。あれは忘れがたい。会田誠展は奇抜。日本の限りなく黒に近い灰色の部分の風俗が表現されたようなものばかりで、外国人ウケがいいというのも納得。森美術館で展示されるのにふさわしいでしょう。ガラクタみたいな作品が大半だったが、目のつけどころはさすが凡人ではないね。やっぱり″天才″です。
美術館の後は室内展望台へ。雨に濡れるくすんだ都心の夜景の中で懸命に光を放つかのように輝く東京タワーがなんとも味わい深く、駅までの道すがら聴いてきたDionne & Kashifの″Reservations For Two″の詩が思い出された。お互いに心の中で相手を強く思っているのに、忙しい暮らしの中ですれ違って、なかなか時間を持てなかった二人がやっと再会できた夜の話。
I don't want to lose you....
とわたしもいつか誰かからそう思われたい。忙しい週の終わりにほっと一息ついて、しみじみとそんな感情が甦りました。
I don't want to lose you
You're the one I'm living for
And I need you here beside me
Can't be without you anymore
Let's make reservations for two
This is just between me and you
There will be standing in line
Because tonight you're mine................