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2012年03月24日(土) |
The Secret |
ちょっと前のベストセラー、アマゾンで圧倒的に★5のレビューが多かったので読んでみた。
言葉が簡潔で内容が薄いので10分で30ページくらい読めてしまう。そしてそこまできたところで、そんなバカな。。。と思い始める。いや、これからちゃんと説明が始まるのだと思いきや、60ページ目まできて、同じ内容をリピートしているだけだと気付く。80ページ目まできて、飽き飽きしてもう止めた。
自分の境遇は自分が選んでる。良くも悪くも自分が日頃思い描いて夢見ていることも、心配して不安に思ったりしていることも、イメージしているとそれが実現されてしまう。大方それは正しいと思うけれど、筆者が天災などまでそれで説明をつけてしまっているのは強引だろう。日本中がそうだろうけれど、真っ先に思い浮かぶのは東日本大震災。確かにそこに住むことを選んだのは被災者でしょう。でも予測不可能な状況で震災は起こったわけで、彼らが日頃そんな恐怖をイメージしていなかったから津波に備えて万全な対策もとっていなかったのだ。東京電力がそんな事態をイメージして事前に万全な対策をとっていたら結果はもっとましなものだったでしょう。悪い事態をイメージするということが役立つことだってあるのだ。タイミングが悪かったのか、震災から一周年を迎え、生活を建て直そうと懸命にやってる人々の姿が脳裏に焼きついた状態で読んで、周波数だの波動だのと説明され苛立つだけだった。
まぁ、自分に降りかかる災難は夢にも自分が招いたと認めたくない欧米の人々には開眼してしまうような内容なのかもしれないけれど、謙虚な姿勢で暮らす大方の日本人は既にわかっているようなことでしょう。ひとつこの本に救いがあるとしたら、確かに自分の欲する状態を強くイメージして暮らすということは、それに近づくのに大きく貢献することでしょう(それすら他の本などで言い尽くされているけれど。。。)。