My life as a cat
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2012年03月19日(月) 山うど一本














お店に並ぶうどに蕗の薹、わらびにたらの芽。春だなぁ。明日は休みだし!映画を観ながら家で一杯飲ろう、よし、美味しい肴を拵えるぞ、と山うどを一本手に入れた。

皮を厚めに剥いて身は薄くスライス。皮と芽、身をそれぞれ酢水に20分くらいさらして灰汁を抜く。灰汁というのは動植物が自分の身を外敵から守るために備えられた毒なのだそうだ。魚や果物や野菜の皮の灰汁がとりわけ強いのはそのせいなのだね(詳しい記事)。はぁ、自然てなんて逞しくて美しいのでしょう。身はそのまま胡桃味噌(味噌に砂糖と少し炒って粗く刻んだ胡桃を混ぜる)と和えて、皮と芽は砂糖ととうがらしと炒めたら醤油をからめてきんぴらに(酒やみりんを加えない料理はおばあちゃんの味のような素朴でなつかし味だ)。簡単だが絶品。

映画は「おもいでぽろぽろ」にした。何度も観た映画だが、宮崎駿に描かれる日本の田舎の風景の鮮やかさにあらためてときめく。自然や農業の優しさと厳しさにも触れたストーリーも良い。美味しい春の山菜料理とシメにと食べていたゆかりと梅のごはんの彩りの美しさに一瞬食べる手を止めて、しみじみ四季折々の楽しみを見つけられるこの国の風土に深く感謝した。


Michelina |MAIL