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朝目を覚ましたらまたまた露天風呂に直行。雪景色を眺めながらぽかぽかの温泉に浸かって迎える朝は格別。ゆっくりと体を温めたらバッフェの朝食へ。卵焼きに焼き鮭、シラス大根、煮物、漬物、ポテトサラダ、きのこのマリネとか気取らない普通の朝食メニューが用意されていたのだけれど、こういうものほど美味しいものはない。昨日山道や雪道を歩き回ってよく寝たせいでおなかはぺこぺこだった。朝起きたらおなかぺこぺこという状態、本来朝はこうあるべきなんだろう。
ゆっくり朝ごはんを食べていると、隣に座っている若いカップルがくだらない口論をしていた。男の子のほうが女の子がフルーツサラダを3杯も食べたとちょっと批判気味に口走ったのだ。そこには自分の彼女を太らせたくないというエゴが含まれているのがみえみえだ(彼女は全然太ってはいなかった)。女の子は食べてないと反論する。しばらく口論した後、二人は部屋に引き上げていった。残された食器をちらりと見ると男の子のほうに納豆のカップが3つ乗っていた。
朝食後、周辺をぶらりと散歩した。雪が積もっているというのに日射しが暖かい。もうすぐ彼ともバイバイといって別の方向へ帰らなければいけないのか、とさびしくなってきたけれど、そんな風に思っているのはわたしだけでしょう。あちらは旅人生なのでそういうところははじめから割り切れているのではないかな。恋愛感情をぐちぐちと話したがらない"男"な感じの人なので聞きもしないけれど。それでもそんな人だからこそ、
「君とこうなる日をずっと楽しみにしてたんだ。」
などという愛らしい言葉にころりとやられてしまう。
下今市の駅で何度も手を振って、またひとりで東京まで帰る。窓から注ぐ日射しがぽかぽかと暖かくて、ちょっと遅れたバレンタインにと彼がくれたキャンディーを口に入れて、そのままうとうとと眠ってしまった。