My life as a cat DiaryINDEX|past|will
テレビでGWの予定を街角インタビューしていた。"自粛"の言葉ばかりが飛び出していた。こんな大変な時に自分だけ楽しむなんて被災地の方々に申し訳ない、とかそんな理由。つくづくこの国の人々は合理性よりも"情"なのだと思う。そんな心理が全く理解できないでもないが、実質そんな情は被災地の人々の心を救わないし、この国に新たな職を失う被災者を生み出すだけだろう。だいたい自分が被災した立場だったら、遠くの他人にも自分がこんな状態なのだから、一緒にじっと悲しんで欲しいなどと思うのだろうか。国をあげて暗いムードに包まれても解決には結びつかない。遊ぶお金があったら募金したい、などと言う人もいる。しかし、遊ぶことも関節的に被災者支援となるのではなかろうか。先日、同僚がいつもは観光客で賑わっている温泉街である故郷に戻ったら、人っ子一人歩いていなかったと話していた。観光収入が主な財源であるその町の人々はどうなってしまうのか。わたしは"消費は美徳"などと考える世代ではないから、日頃から倹しく生活しているつもりだけれど、"自粛"などという陰湿な匂いのする言葉は好きになれない。
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