My life as a cat DiaryINDEX|past|will
若い女の子ばかりの部署のバレンタインは朝から甘いかぎりだった。カレシのいるコもいないコも幸せ顔でチョコレートを抱えて通勤してきて、コーヒーメーカーの周囲はソフィア・コッポラの描いたマリー・アントワネットの世界さながら、賑やかなスウィーツの山となった。10年前なら義理チョコのひとつももらっただろうが、もう時代は完全に変わったらしく、男子社員まで手作りケーキを持参してみんなを微笑させた。おみくじチョコなんてのもあって、中吉だ、大吉だ、というから騒ぎをしてみたり、くすぐったい一日を過した。去年は学生ながら頑張って指輪をくれたボーイフレンドからは、今年は電話ごしの
Michelina
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