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2007年10月29日(月) |
兄さん、本当だったよ |
以前マーヴと彼の友人のクリス君と"美人"についての話題で盛り上がっていた。クリス君はさらりと言った。
「僕が見た一番の美人はうちの妹」
こちらでは他人に家族を語る時へりくだるなんていうのはまず見かけないが、そこまで言うお兄ちゃんも見たことがなかった。マーヴでさえ、妹は"髪がきれい "、くらいに留まっている。クリス君は中国人と白人のミックスでキアヌ・リーブスのような雰囲気だし、マーヴも彼の妹はすごいと言うが、それにしても親バカならぬ兄バカなのだろうと思っていた。好みが違うのもあるけれど、以前、僕のGFは世界一の美人、と言っていた黒人の男の子が100kgは軽くあって歩くのもやっとといった黒人の女の子を連れてきて得意気な顔をされた時はホント反応に困ったが、大体いっつもそんなんだ(その後、彼はテレビに映った肥えたインド系のニュースキャスターのおばちゃんにも"Damn!!"と連発してものすごい反応していた)。
しかし、ふと立ち寄った靴屋で、そういえば、クリス君の妹がここで働いているって言っていたっけと思い出した。しかし、とりわけ興味もなく靴を物色していると店員が寄ってきた。
"Did you need any help?"
とソフトな猫なで声がする。振り返るとそこにはめまいがするような美人が立っていた。目の色も髪の色もクリス君と同じだ。均整のとれた中肉中背で文句のつけどころがない顔立ち。ハリウッドスターのような華やかさではなく、キレイな隣のお姉さんとしてローカルな人気を得るだろうタイプの美人。見惚れてぱっくり口を開けたまま首を横に振ると、にっこり笑って軽やかに奥に消えていった。